DBエンジン開発ストーリー3

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ほんとにCNETのBlogは為になるBlogです。

渡辺聡さんが「全てはIPに乗って(2)」の中で

「うっすらと予見出来るマーケットの変化の中でキープレイヤーとして考えられるのは、物理的にではなく、電子的にネットワーク、コンテンツを管理出来るプレイヤーである。」

と書いていますが、全く同感です。

コンテンツをアプリケーションと渾然一体となったサービスとしていかに開発できるかがキーポイントだと私は常々考えています。この話もこのストーリーの最後に具体的に書ければと思います。(宿題が増えてきて大丈夫か?)

さて、開発ストーリーに戻ります。


1996年−1997年

いよいよ試作版を元に、VCに書き換えなければいけません。

1996年の4月頃外部の人間に依頼しましたが、結局できあがらず、元の担当者のK君が仕上げて10月頃完了しました。当初アプリケーションのリリース予定であった1996年12月にぎりぎり間に合わせたという状況です。

そのアプリケーション自体は、遅れて、翌年の4月にやっとベータ版をリリースしたのですが、これ以降、実際のユーザーの元でDBエンジンが試されることになります。

1997年9月、担当者がK君から現在の担当であるbisonに変わりました。

bisonが早速着手したのは、全てのコードの見直しです。DBエンジンはdllと呼ばれるリエントラント(dllを実際にチェックしたところ厳密な意味の再入可能にはなっていないようですが)な常駐プログラムとして動作しますが、これに対応できていなかったからです。

クライアント側で動作する場合、リエントラントでなくても当初は問題ないのですが、現在のアプリケーションサーバーのような使い方をすれば一発でアウトです。

そのためには、dll側には一切スタティックなメモリーを持たず、呼び出し側のポインタですべて管理できるようにしなければなりません。この作業自体はbisonががんばって3ヶ月くらいで完了しました。

この作業が6年後、大きなアドバンテージとして報われることになります。

1998年1月、いよいよ製品版の出荷の時です。 KAI