鏡像対称性と繰り込み可能性の関係について、投稿日:2013年1月14日
11年前何を考えていたのか、ご笑覧いただきたいのであります。

ひさしぶりに、物理の世界のお話であります。

物質と対になる反物質は必ず同じ重さですが、電気の性質が逆になります。物質がプラスだったら反物質はマイナスという感じです。私たちは、自分で自分の顔を見ることができません。お化粧するときなどは鏡を使って自分の顔を見ますが、鏡に映る顔は厳密にいうと、自分の顔そのものではありません。左右が反対になっているから、よく似ていますが、別のものということになります。
村山斉「宇宙になぜ我々が存在するのか」第1回、最新素粒子物理学で解く「宇宙と私の謎」1月17日発売の最新刊を先行公開
村山斉(ひとし)さんと言えば、ちょうど昨年「知の爆発」シリーズ(知の爆発−−直感を疎かにしてはいけない(2))にもご登場いただいた、南部理論を拡張した方であります。

こんな、日本、いや世界の最先端の物理学者をさしおいてなんなんでありますが、なぜか多くのみなさんが、この鏡に映るのは「左右が反対」の意味を勘違いされているのであります。

確かに、鏡に映っている右手は、鏡の中の人にとっては左手の位置にあります。

しかし、これをこちらの左にあるものが鏡の中では、右に映っている、と思っている人がきわめて多いのであります。

これを確認する実験をご紹介するのでありますが、二人顔をあわせながら、相手の顔を見て、言うのであります。

自分の右の頬を指差しながら、ここにゴハン粒がついているよ、って。

すると、相手の人が、こちらから見て同じ右の頬に手をやれば、「正常」^^;であります。

もし、指を指した側とは反対の、こちらから見て左側の頬に手をやれば、これは間違いなく、鏡では左にあるものが右に映ると勘違いしている方々であります。

こんな方々には、こんな質問をすればよろしいのであります。

なぜ、左右は反対になると言うのに、上下は反対にならないのでしょうか?

この答えは簡単であります。鏡では、決して左右は反対に映ってはいないのであります。反対に映っているのは、「前後」であります。

でありますから、「右」にあるものはすべて同じ「右」に映り、「左」にあるものはすべて同じ「左」に映ることになるのであります。これは左右を上下に替えても同じことであります。

そしてこれは、車を運転する方であれば、毎日容易に確認できることなんであります。つまり、バックミラーや交差点にあるカーブミラーを見たとき、後ろの車両の右左折ランプであります。鏡に、右に見えるランプが点滅していれば、この車は右折しようとしているし、左に見えるランプが点滅なら、100%間違いなく左折であります。

信号のない交差点でカーブミラーに映る右から来た車のランプのどちら側が点滅しているか、これもまったくもって同様なんであります。こちらから見て左側のランプなら、こちらの方向に来ようとしていることが分かるのであります。

しかし、なぜ「右手」が「左手」であるかのように鏡には映るのか。

この答えも、きわめて簡単なんであります。鏡の中の自分が向こう向きではなくこちらを向いているからであります。前と後ろ、表と裏を逆にすると、左右は同じままで替わらないのですから鏡の中から見た左右と言うものは当然のように逆向きになるのであります。

今回、なぜこんなお話をするかと言いますと、先に引用しましたこの記事を読んでKAIは閃いたのであります。

それがなんであるかをご説明する前に、まず鏡像対称性と左右対称性の違いであります。

実は、この二つの対称性こそ、現代物理学を支える根本原理に、深く関係しているのではないか。

KAIはかように思うのでありますが、まずはこの二つの対称性の違いでありますが、しばしばこれは学問的にも混同されて理解されているとKAIは考えているのであります。

すなわち、鏡像対称性とは、パリティと呼ばれる右回りか左回りか、回転の対称性のことと言われるのでありますが、KAIに言わせれば、そうではなくこれは上述のとおり前後の対称性なんであります。

これに対して、左右対称であるのが、右手と左手の対称性でありますパリティ対称(の一種)となるのであります。こちらはカイラル対称性とも呼ばれ、かつて南部陽一郎のノーベル賞受賞理由となった、対称性の自発的破れとは、このカイラル対称性の破れのことであります。

更には、こちらもノーベル賞受賞となった小林益川理論におけるCP対称性の破れにあるP対称性とは、やはり同じパリティ対称性のことなんであります。

では、鏡像対称性における前後の対称性とは。

これがKAIの今回のアイデアでありますが、この前後の対称性と、繰り込み可能性が強く結びついているのではないかと言うことであります。

この繰り込み理論とは、これも日本の朝永振一郎の1965年ノーベル賞受賞理由となるのでありますが、半世紀以上たったいまでもその物理学的「意味」は解明されていないのであります。

にもかかわらず、現代物理において、この繰り込み可能性とは、ゲージ対称性と併せて量子力学の統一理論になくてはならない表現形式となっているのであります。

そこで、今回のKAIのアイデアでありますが、この繰り込み可能性の物理学的「意味」とは、「前後」のゲージ対称性ではないかと考えるのであります。

「前後」とは、なんの前後であるのか。

一見CPT対称性で言うところの、T対称性、すなわち時間対称性のように思えるのでありますが、そうではない。

なぜそう思えるのかと言えば、ファインマンダイヤグラムにおいて、閉じたループが発生するとこの量子振幅は無限大になるのであります。これが繰り込み可能性があると無限大が打ち消しあって有限の値になると言うことは、時間軸を逆にした場合の量子振幅によるのではないかと思ったのであります。

しかし、もちろんこれは検証されて問題はそうではないのであります。

私たちは、時間軸の中に生きているために、時間軸が反転する世界を想像することはできないのであります。同様に、光の速度を超える物質の世界も、まったくもってイメージすることができないのであります。

同じ理屈で、宇宙の始まりであると言われるビッグバン以前の世界も、想像することができないし、加速度的に膨張しているといわれる宇宙の果ての終焉さえこれがいかなるものであるのか、まるでわからないのであります。

だからといって、わからないから存在しないとは言えない。

もし、この「次元」が存在するとするなら、当然この「次元」におけるゲージ対称性が存在しているはず。これが量子振幅の無限大となって現れているのではないかと、KAIはかように考えるのであります。

ですから、繰り込み可能性とは、この「前後」と言う「次元」のゲージ不変性の可能性以外のなにものでもないのではないか。

すなわち、宇宙は、その始まりと終わりはこの「次元」で、連続的に繋がっているし、この「次元」をワープすることで容易に光速度を超えることができる。あるいは、光速度を超える通信も可能になるのであります。

繰り込み可能性とは、実はその可能性の明らかな証拠ではないかと。

KAIの初夢であります。 KAI

2004年4月に始めたKAI_REPORT、今月で20年経ったのであります。

DBエンジン開発ストーリー1、投稿日:2004年4月13日

こちらが最初のエントリーであります。

こうして月に一度とはいえ、ある程度の長さの文章を書く習慣を付けられたのも、このブログのおかげなのであります。

最近特に思うのは、twitter(ドメイン名)と言う短文でさえ、筋の通った文章をまともに書けない人々が増えたことであります。

おまけに、こうした人々は筋の通った短文を誤読して、筋の通らない文章を返しているのであります。

こんなことがなぜ起きるのか、想像に難くないのであります。

それはSNSでのチャットに慣れてしまって、仕事以外では長文を読み書きする機会が極端に少ないか、あるいは皆無だからなのであります。

更にスマホと言う小さな画面がそれに輪をかけるのであります。

スマホで長文を読もうとすると、前後関係を確認するには文章を何度も上下させる必要があるのであります。

KAIがこうした経験から学んだ教訓は、SNSで議論をするなってことであります。

またメールでも相手がスマホであるならば、これも議論してはいけないってことであります。

ではどうするかの結論は、簡単であります。

議論はメールを「パソコン」で交換することに限定するだけなのであります。これであればお互い交換したメールをパソコンの全画面で見ることができ、言った言わないの泥仕合を避けることができるのであります。

そして、アナログ人間社会でも、記録の残らない議論はするだけ、損するのであります。苦手な相手は逃げるが勝ちであります。関わらないのが一番であります。長く生きてきた人間の教訓であります。

いかがでありましょうか。

デジタル社会に生きる人間の知恵であります。 KAI

そしてコロナの次は炭素問題(2)、投稿日:2023年3月31日

これは丁度1年前のエントリーであります。

そしてここにきて「EVブーム」の終焉となるのでありますが、これを端的に表すのがテスラの株価なのであります。

 電気自動車(EV)メーカー、米テスラの株価は今年に入ってからの極端な下落からここ数日は持ち直しの兆しも見せているが、投資家に持続的な回復を確信させるために必要な明確な展望は開けていない。

 テスラは4月初めに1-3月(第1四半期)の引き渡し台数を発表する予定だが、予想はここ1カ月で急激に引き下げられた。最近のニュースの流れが、テスラ車需要の今後数カ月の低迷を示唆していることはさらに重要だ。

 データトレック・リサーチの共同創業者ニコラス・コラス氏は「納車予測が大幅に下方修正されたことで、テスラに対する投資家の信頼は失墜した」と指摘。「バリュエーションは往々にして、その企業の最も弱い部分に連動する。テスラの場合、それは自動車事業だ」と述べた。
テスラ株投資家の熱狂、戻るのか-最大の暗雲はEV需要の鈍化、2024年3月29日 20:56 JST

こうした状況の中で気になりますのが、日本のメーカーの動向なのであります。
 一方で、日本ではホンダの三部敏宏社長が「脱エンジン」を宣言し、2040年までに新車をEVとFCV(燃料電池車)に100%切り替える方針を打ち出したものの、「敵は脱炭素であり、エンジン車ではない」(豊田章男トヨタ会長)とするトヨタの「マルチパスウェイ(全方位)」戦略を筆頭として「EV普及に後ろ向きだ」との批判を浴びてきたのも事実だ。
「アップルカー開発断念」はEVブーム終焉のサイン?トヨタら日本勢はチャンスを活かせ、佃 義夫:佃モビリティ総研代表、2024.3.8 7:00
ここで重要となりますのが豊田章男トヨタ会長のこの発言であります。

「敵は脱炭素であり、エンジン車ではない」

まさに脱炭素こそ問題なのであります。

何が問題なのかと言えば、国連をはじめとした脱炭素を「ビジネス」とする勢力が世界中にいるからであります。

(そもそも地球温暖化と二酸化炭素との関係は「因果関係」ではなく「相関関係」なのであります。)

そうした中で欧米はEVシフトを、日本車たたきの道具にしてきたのであります。

これに対して皮肉なことに、二酸化炭素排出量の削減で欧米に比べて日本は群を抜いているのであります。

 日本は諸外国に比べて、CO2排出削減が進んでいるというデータもある。日本自動車工業会の資料では、2001年を100としたときの保有全体のCO2排出量が、アメリカ9%増、ドイツ3%増、フランス1%減、イギリス9%減と並ぶなか、日本は23%減となっている。
EVブーム終焉? 米で販売急失速…充電や消費電力の課題どう解決? 「日本は出遅れたと言われるが、10年後には評価されているのでは」、3/29(金) 19:46
まさにこうした状況の中での「EVブーム」の終焉なのであります。

今後なんらかの事情で石油価格が長期的高騰とならない限り、再びEVに回帰することはあり得ないし、トヨタの「マルチパスウェイ(全方位)」戦略こそ世界の潮流となると、KAIは考えるのであります。 KAI

2月24日、とうとう2年が経つのであります。

ここにきて、ウクライナ軍のアウディーイウカからの撤退は、ウクライナにとって相当な痛手となるのであります。

アウディーイウカはウクライナ東部・ドネツク州の工業都市で、ヨーロッパ最大級とされる製鉄用のコークス工場があります。

2014年以降、親ロシア派の武装勢力とウクライナ軍による戦闘が行われてきた場所で、ドネツク市が親ロシア派に支配されてからは、ウクライナ軍側の最前線の防衛拠点となってきました。

おととしウクライナに侵攻したロシア軍はドネツク州全域を掌握する足がかりとして、侵攻開始当初からアウディーイウカへの攻撃を続けてきました。

地元の市長によりますと、激しい戦闘により市街地はがれきと化し、生活インフラのほとんどが停止したということです。

また、侵攻前には3万3000人いた住民の多くは退避し、今月上旬には市内に残るのは900人ほどだとしています。
激戦地「アウディーイウカ」 ウクライナ軍の撤退 その意味とは、2024年2月18日 15時26分

そもそも昨年の6月から開始したウクライナ軍の反転攻勢に陰りが見えだした主たる原因は、米国の支援の中断にあることは明らかなのであります。

そして米国の支援に反対しているのが、トランプであり共和党なのであります。

それにしてもなぜトランプや共和党はウクライナ支援に反対するのか、これを説明する記事があるのであります。

ここでは二つの要因が絡んでいるとみられる。一つ目はウクライナ側の戦場での進展が遅いことだ。ウクライナ政府による夏の反転攻勢で、同軍が広大な範囲の領土を奪還するだろうとの期待は、ロシア軍の防御設備という現実の前に押しつぶされた。「衝撃と畏怖(いふ)(訳注:2003年のイラク戦争で米軍が実施した軍事作戦を指す言葉)」に代わって我々が目の当たりにしているのは、第1次世界大戦の塹壕(ざんごう)戦だ。

共和党の感情をかき立てる二つ目の要因は、「トランプ効果」と呼べるかもしれない。目下、ホワイトハウスへの復帰を目指す選挙活動の中で、前大統領は党の意識を極めて強力に支配しているため、本人が抱くウクライナ支援を巡る疑念は、共和党全体に多大な影響をもたらす。
・・・
トランプ氏が自らの立場を構築する手法は、政策に対する自身のけちな取り組みに典型的に表れている。同氏は戦争資金援助の停止をちらつかせることで、連邦政府による調査から資料を入手する考えを示した。この調査はバイデン大統領の息子、ハンター氏のビジネス取り引きを対象にしている。米国は「ただ一つの追加支援の承認も拒否するべきだ。我が国の兵器の備蓄は枯渇している」。トランプ氏は先月そう主張した。しかしこの措置には、連邦捜査局(FBI)、司法省、内国歳入庁(IRS)が議会共和党によるバイデン一家の調査に対して証拠を手渡すまでという条件を付けた。同氏はまた、米国はウクライナ支援よりも学校の安全を優先するべきだとも語っている。

学校の安全やハンター氏をどうにかしてウクライナ支援に結びつけようとする考えは、一見馬鹿げている。しかしこうした意見表明の中で前大統領が強調した二つの重要な問題は、支持者の注意を引くものとみられる。
米共和党がウクライナ支援に背を向ける理由、2023.08.11 Fri posted at 18:00 JST

なんとトランプは、予備選に向けウクライナ支援を自らの政策の実現の取引条件としているのであります。

そして共和党およびその支持者たちに、このトランプの言動が大きく影響を与えていると言うのであります。

これにはKAIは、憤りを通り越して、呆れかえると言わざるを得ないのであります。

この記事の筆者であるアダム・キンジンガー氏も、記事中以下のように嘆いているのであります。

筆者の立場からすれば、世論調査の結果が明らかにしたのは、自身の所属する党の多くが友人に背を向けようとしているということだ。命がけで民主主義のために戦っている友人に対して、彼らは背を向けるつもりでいる。ウクライナ軍がロシア軍を戦争初期の占領地から追い出し始めたまさにそのタイミングで。それほど勇敢に戦っている軍隊と国家にとって、これ以上士気を失わせる話もなかなかない。彼らは18カ月近くにわたり戦い、米国の支援を頼みにしている。
・・・
トランプ氏以前の共和党はそんな党ではなかった。戦略的パートナー国が民主主義を勝ち取ろうとする戦いを見捨て、ロシアのプーチン大統領に潜在的な勝利を手渡したりはしなかった。我々はかつて冷戦の戦士として、ソビエト連邦の崩壊を実現している。

かねてプーチン氏を受け入れているトランプ氏と共に、一部の共和党員は米国が果たすべき民主主義と自由の防波堤としての役割を忘れつつある。こうした共和党員はそれに代わって、悲惨な孤立主義を選択している。これはヒトラーとの戦いに加わるのに反対した者たちの考えだ。当時は「ラジオ司祭」と呼ばれたチャールズ・カフリンが、行動しない人々の間で強い影響力を誇った。現在の彼らはFOXニュースに慰めを見出す。
・・・
民主主義を守るための戦いを信じない我が党の一般党員の姿に、筆者は保守主義が消え去りつつある事例を改めて目の当たりにする。筆者がかつて認識し、米国が信頼を置いていた保守主義は、今まさに消滅しようとしている。

専制に対し断固として立ち向かったレーガンの政党はもはや跡形もない。今その地位を占めようとしている共和党は、世界が米国の指導力を求めても反応を示さず、一国家の苦難にも関心がないように見える。本来なら我々は、戦いが終わるまでその国を助けて然(しか)るべきなのだが。

アダム・キンジンガー氏はCNNの政治担当シニアコメンテーターで、イリノイ州選出の元連邦議会議員。下院外交委員会の委員を10年間務めた。また空軍州兵の中佐、パイロットでもある。記事の内容は同氏個人の見解です。
米共和党がウクライナ支援に背を向ける理由、2023.08.11 Fri posted at 18:00 JST

それでは、今後の展開はいかなるものになるのでありましょうか。

まず考えられますのが、このまま米国の支援中断が続くならば、ウクライナ敗戦が濃厚となり、これまでの支援がすべて無駄になることが明らかとなることであります。

これに対しては、米国を含めてこれまで支援してきたすべての国とそれを支持してきた国民にとって受け入れがたいものとなるのであります。

そしてこれは、米国のウクライナ支援を支持する人々の動向次第となるのであります。彼らの世論が共和党の支持者たちの世論を動かし、共和党の妥協を勝ち取ることであります。

もしこのまま共和党がウクライナを見捨てたとなれば、トランプの大統領復帰はあり得ないと考えざるを得ないのであります。

それにしても、待つしかない現状にもどかしさと居た堪れない思いが募るばかりなのであります。 KAI

あれから4年たったのであります。

4年前のエントリーを再掲させていただくのであります。

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久しぶりのパンデミックなのであります。

KAIはすでに10年前、パンデミックとはなんであるのか、このエントリーで言及していたのであります。

そこで「パンデミック」です。

致死性の高いウィルスが、世界中で蔓延した状態を「パンデミック空間」とすると、この空間における光とはウィルス。光速は、ウィルスの感染スピード。光子は感染者。「波」ですからとっくの昔に、検疫と言うスリットはすり抜けている。

つまりすでに感染者は国内にいる。

1週間以内に、間違いなく国内に感染者が現れる。
パンデミックの正体、投稿日:2009年4月28日

結果はKAIの予想した通りとなったのであります。

そしてパンデミックの正体(2)、投稿日:2010年7月24日のエントリーで取り上げたのが、こちらであります。

 興味深い例が書かれている。2009年、日本の社会で新型インフルエンザが流行したとき、通常なら季節型のインフルエンザは終わる時期なのに、報道などではこの年は異例にインフルエンザが流行していると語られたものだった。ところが、著者のグループは片っ端から患者さんの喉や鼻をRT-PCRという手法で調べてみた。
 2009年5月のことです。もうインフルエンザは流行していない、と考えられている季節です。初夏ですから。ところが、出るわ出るわ、探してみたら、たくさんの患者さんから、新型インフルエンザではなく、従来型の季節性インフルエンザが検出されたのでした。しかも、その多くは迅速検査で陰性だったのでした。2009年だけ特別、季節性インフルエンザが初夏に流行ったのではありません。いままで、初夏にインフルエンザ検査をした医者がいなかったのです。
[書評]感染症は実在しない―構造構成的感染症学(岩田健太郎)
この「興味深い例」に記述されている内容は、きわめて重要なのであります。

2009年だけ特別、季節性インフルエンザが初夏に流行ったのではありません。いままで、初夏にインフルエンザ検査をした医者がいなかったのです。

そうです、今回の新型肺炎とは、決して異例でもなんでもないのであります。

ただ単に、おそらくかなりの期間、新型肺炎として検査されてこなかっただけであったのであります。

それが、たまたま武漢の医者が、従来に較べて感染率および致死率が高い感染症であったために注目、検査し、続いて世界中が検査を開始し始め、今に至ると言うのが、真相であったのではないかと考える必要があるのであります。

すなわち、いま報じられる感染拡大は、今回単なる新たな検査によって見えてきた感染拡大なのでありまして、実態は、すでに新型肺炎は世界中に蔓延してしまっているかもしれないのであります。

もちろんそうではないことを願うばかりではありますが、これがそうではないことを証明するためには、世界中で肺炎の重傷者への新型ウイルス検査の開始が必須なのであります。

しかし、残念ながらKAIの予想は悲観的であります。

 厚労省によると、新型肺炎に感染したバス運転手は8-11日に大阪から東京へ、12-16日に東京から大阪へと、中国・武漢からのツアー客を乗せていた。
感染したバス運転手は大阪―東京を往復、2020年1月28日 19時31分
この事実から考えられますことは、これまでなんの疑いも持たれることのなかった普通の中国観光客から運転手が感染し、感染源であるこの中国観光客はいったいどうなったのか、世間がなぜ注目しないのか。メディアを含めたこの無関心にあるのであります。
すなわちこれは、今回たまたま致死性の低いウィルスであったことが、幸いしただけのこと。

根本的な検疫体制そのものの考え方を変えない限り、これを阻止することは不可能と言わざるを得ないのであります。つまり、天気予報並みの観測体制でもってあらゆるウィルスの前期感染動向のチェックであります。

いまや人類は、ウィルスとの全面戦争に直面しているとの認識が、不可欠なのであります。
パンデミックの正体(2)、投稿日:2010年7月24日

まさにここに指摘させていただきましたとおりであるのでありますが、現場から「制御不能」の言葉が発せられるのは、よほど深刻な事態と私たちは受け止める必要があると、KAIは考えているのであります。
 【上海=南部さやか】新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を阻止するため、中国湖北省武漢市が発動した事実上の封鎖措置は24日、2日目を迎えた。一部メディアやSNSなどから伝わってくる情報は、市内での肺炎の拡散が深刻な状況にあることを示唆している。

 2002-03年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)に対応したことで知られる香港大の管軼グァンイー教授は21-22日に武漢市で現地調査した後、中国のネットメディア「財新」の取材に対し、今回の肺炎の感染規模について「慎重に見積もってもSARSの10倍以上となる」との見解を示した。SARSでは中国で349人が死亡した。

 管氏は、市内の市場の衛生状態の劣悪さやマスクの着用を怠っている実態など、住民や政府の防疫意識の低さに驚き、「すでに制御不能だ」と判断して武漢を離れたという。また、封鎖措置を前に市を離れた多くの若者らが「ウイルスを全国各地に運んでいる」と警告し、14日間とされる潜伏期も踏まえ、今月25-26日の発症者増加に「注意すべきだ」と述べた。

 また、武漢大人民医院は24日、発熱やせきなど肺炎に典型的な症状を示さず、下痢などを訴えるだけだった45歳男性の感染が確認されたとの研究報告を公表した。報告は今回の肺炎の特異性を指摘しており、人民医院は「容易に誤診を起こし、さらに伝染を広げかねない」と警鐘を鳴らした。

 中国中央テレビによると、武漢市政府は2月3日までの完成を目指し、肺炎患者用にベッド数1000床の病院建設を始めた。

 中国のSNS「微信(ウィーチャット)」などでは武漢発として、病院で男性が突然倒れ伏したり、街中をおびただしい数の救急車が走ったりする場面を伝える動画が拡散している。

 ただ、単身赴任で市内に住む邦人男性の一人は24日、自宅で本紙の電話取材に応じ、「デマ情報が無数にある。実際に市内で何が起きているのか知るのは難しい」と語った。男性は市内の邦人仲間とSNSで情報交換しているが、情報が不足しているという。

 武漢市では、約500人の邦人の多くが足止めされているとみられ、この男性も24日に予定していた一時帰国を諦めた。
感染規模「SARSの10倍以上」…「すでに制御不能」との見解も、2020/01/25 09:21

 KAI

パンデミックの正体(18)

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今年最後のエントリーは、ツイッター(ドメイン名)のコミュニティーノートを引用して、反ワクチン、反マスクの人たちの実態に迫るのであります。

コミュニティノートがこのツイートに追加されました、午前11:47 2023年12月30日

ワクチン接種が始まってから原爆死者数の倍近くの死者が出ていることに気付いているだろうか?日本だけではなくG7各国でも総死亡数が増えている。

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新型コロナウイルス禍で死者数が増えるのは当たり前のことです。

ポスト主の主張は、2020年の死者数が前年より減っていたことから、2021年に開始されたワクチンが原因である、というものです。

しかし2020年の死者数の減少については、感染対策の結果インフルエンザなどによる死亡数が減少したためと分析されています(1)(2)

また、ワクチンが原因で死亡しているのであれば、ワクチンの接種が行われたあとに死亡者数が増えるはずですが、実際には死亡者数が増える→ワクチン接種→死亡者数が減る、という傾向になっています(3)

(1) ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85…
(2) nikkei.com/article/DGXZQO…
(3) mhlw.go.jp/content/106010…

役に立ちましたか?
肛門科女医 みのり先生@koumonka_doctor、午後9:35 2023年12月29日


コミュニティノートがこのツイートに追加されました、午前9:25 2023年12月25日

ほらほらほら。コロナのワクチンで月経不順が起こる。が追加されるだけでなく心疾患についてワクチンへの記載を義務付ける可能性が出てきた。これからの研究でどんどん爆弾が判明してくるだろう。

政府と厚労省そして「運び屋」の責任は極めて重い❗️

Jack砲💥FDA(米国食品医薬品局)ファイザー社とModerna社のmRNAワクチンに心臓に関する警告を追加か🧐米国食品医薬品局(FDA)は、従来とは異なるmRNAワクチンを接種した後に心臓の炎症(心筋炎や心膜炎)が発生したことを受けて、ファイザー社とモデルナ社のワクチンに警告ラベルを追加する⇛続く
Jack_hikuma Los Angeles@jack_hikuma、午後6:53 2021年6月25日
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ワクチン接種による月経不順において、その後の月経周期で速やかに元に戻ることが知られているとされています。

cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0092.html

CDCは、mRNAワクチン接種による心筋炎発生率は非常に低く、ワクチン接種のメリットがリスクを上回っているとしています。

www3.nhk.or.jp/news/html/2021…

cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0079.html?s…

また、厚生労働省も、新型コロナウイルス感染症により心筋炎や心膜炎を合併する確率は、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎を発症する確率と比較して高いこと等も踏まえ、現時点においては、接種によるベネフィットがリスクを上回っており、全年代において、ワクチン接種体制に影響を与える重大な懸念は認められないとしています。

役に立ちましたか?
野中しんすけ@ただの看護師@nonaka_shin、午後10:35 2023年12月23日


コミュニティノートがこのツイートに追加されました、午後10:21 2023年12月24日

コロナワクチンで「心不全が200倍以上も増加」しているというのに、のんきにそんな実験している場合じゃないだろ。理研は、アホか。
news.yahoo.co.jp/articles/f82d4d707…

閲覧したユーザーが他のユーザーにとって役立つと思う背景情報を追加しました

日本循環器学会の循環器疾患診療実態調査報告書によると日本の1500程の調査医療機関の心不全疾患コードを持つ症例数と心不全入院中の死者の推移は以下の通りで
いずれにおいても心不全が200倍になったという事実は存在しません。
18年215069 22999
19年217241 23363
20年208122 21931
21年212324 23461
22年211371 25023
出典
j-circ.or.jp/jittai_chosa/a…
(調査医療機関数は年度により±2%程ばらつきます,出典中の表で2023年とあるのは2023年調査の22年データという意味)

役に立ちましたか?
Laughing Man@jhmdrei、午前7:15 2023年12月24日


コミュニティノートがこのツイートに追加されました、午前11:22 2023年12月24日

マジで今ここか。
ワクチン後に日本人の死亡が30万人も増えた!(東日本大震災で2万人↑)こととか、後遺症被害もありえないくらい激増してることとか、そもそもあろうことがあの国家機関の厚労省がデータをちょろまかしてたこととか、全部無視できるって人って政治家として終わってますよね。
5日前に彼のYouTubeでアップされたもの。ワクチンで多くの命が救われた?反ワクのフェイクニュースがやたら流されてる⁉️
Twitterに取り締まれ⁉️
厚労省からしっかりしたデータ出してもらいたい⁉️
全て貴方に言いたい。
良い加減なことを吹くんじゃない!
許せん。
被害者や死者に対する冒涜やわ。
これで政治家?
大臣なん?
鵜川和久@sousyou13、午後4:41 2023年12月22日
閲覧したユーザーが他のユーザーにとって役立つと思う背景情報を追加しました

ワクチンは導入後1年で世界で2000万の命をすくったとlancetに報告されています↓
thelancet.com/journals/lanin…
また例えば平均寿命は日本は男女とも19年と比べ21年は男女とも0.1年程増加し22年は0.36年減少でした↓
mhlw.go.jp/toukei/saikin/…
一方で代表的な低接種高齢国であるブルガリアは19年比で3.5年の平均寿命減少を21年に見せる等、低接種率は強固に平均寿命の短縮と関連したと学術報告されています↓
nature.com/articles/s4156…
接種後遷移症状は厚労省報告で38専門機関から128症例の因果関係不明の報告があり現時点で懸念を要するような特定の症状や疾病の報告の集中はみられなかった。と報告されています↓
mhlw.go.jp/content/106010…

役に立ちましたか?
森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家@MNHR_Labo、午後8:24 2023年12月22日


コミュニティノートがこのツイートに追加されました、午後3:49 2023年11月22日

ウィルスからすれば、
何も着けてないのと同じ。

閲覧したユーザーがこの画像に背景情報を追加しました

誤った情報を含む画像です。

ウイルスは単体で空気中に浮遊しているわけではなく、飛沫やエアロゾルに含まれるかたちで存在します。
会話やくしゃみの飛沫は5μm以上です。
エアロゾルは様々な大きさがありますが、空気中を漂うことができる10μm程度の飛沫にはウイルスの含まれる量が低く感染源になる可能性は極めて低いです。1μm程度の飛沫にはほとんどウイルスは含まれていません。
隙間が5μmの一般的なマスクをすることでエアロゾル感染、飛沫感染を防ぐことができます。
jda.or.jp/corona/Know-ma…
niid.go.jp/niid/ja/2019-n…
jstage.jst.go.jp/article/sptj/5…

役に立ちましたか?
Laughing Man@jhmdrei、午前9:36 · 2023年11月21日

いやはや、反ワクチン、反マスクの人たちの騒動に明け暮れた1年であったのであります。

みなさま、良い年をお迎えください。 KAI

老衰死とBMIの関係とは

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老衰死は、数年前からBMIが減り始めることで予見できるってことを、昨日のNHKBSの再放送(ヒューマニエンス 40億年のたくらみ 「“死の迎え方” ヒトの穏やかな死とは」)でKAIは初めて知ったのであります。

そこでネットに情報がないか調べたところ、あったのであります。

 これまでに話を聞いた2人の医師によれば、老衰死する人は1週間~10日ほど前から水分や食事を一切取らなくなる。それは「食べたくても食べられない」のではなく、「食べたくない」「必要がない」から食べないのだという。

 しかし、老衰死する人の「食べたり、飲んだりする必要がない」時期はもっと前から始まっているのではないか? そんな疑問に答えてくれるのが、東京有明医療大学看護学部看護学科の川上嘉明准教授が作成した研究データ(図)だ。

 国内4カ所の介護保険施設で死亡した入居者131人を対象に、1日の食事量をカロリーベースに換算した数字、1日の水分量、BMI(体格指数)の変化を5年前までさかのぼってデータ分析したもので、対象者は全員が口から食べ、人工的な水分・栄養補給は施されないまま死に至っている。
「老衰死」は数年前に予測できる?、公開日:2017年03月22日 更新日:2017年10月05日

「これを見ると、BMIは亡くなる5年ほど前から落ちていき、2年ほど前になると不可逆的・加速度的に落ちていきます。最終的に『やせ』と判定される18・5をさらに下回る人が大多数です。食事も亡くなる1年くらい前から徐々に減っていき、8カ月前から目に見えて落ち、1日あたり600キロカロリーを切ってきます。水分も同じです。注目すべき点は、1200キロカロリーはこの年代の要介護高齢者が生きていく上で十分な栄養量にもかかわらず、食べても体重がどんどん減っていることです」

■BMI、食事量、水分量が不可逆的、加速度的に落ちていく

 食べたものが体重維持につながらないということは、「栄養が体格を一定に維持することにつながっていない」ということにほかならない。
Page 2

老衰死とは、顕著な病気による死以外の加齢による死を言うのでありますが、この時期がBMIが減り始めた数年後であると言うことが分かると言うのであります。

このお話を知って、我が家は大いに喜んだのであります。

と言いますのも、KAIの母親は現在95歳であります。要介護5ではありますものの、食欲は至って旺盛でありまして、持ち上げるのに重くなる一方なのであります。

この分ではありがたいことに100歳まで大丈夫のようであります。

追加でありますが、BMIの豆知識をご紹介して、今回のエントリーはお仕舞とさせていただくのであります。

[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定に用いる。

肥満度を表す指標として国際的に用いられている体格指数で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます(身長はcmではなくmで計算します)。

計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は国によって異なり、WHO(世界保健機構)の基準では30以上を”Obese”(肥満)としています。

日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」で、肥満はその度合いによってさらに「肥満1」から「肥満4」に分類されます。

BMIが22になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態であるとされています。25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、30を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。

なお内臓脂肪の蓄積は必ずしもBMIと相関しないため、メタボリックシンドロームの診断基準には盛りこまれていませんが、メタボリックシンドローム予備軍を拾い上げる意味で特定健診・特定保健指導の基準にはBMIが採用されています。
BMI(BMI)/ Body Mass Index / ボディ・マス指数 / 体格指数 /

 KAI

人手不足問題を考える

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今回は、人手不足について考えてみたいと思うのであります。

きっかけは今朝このニュースを見たからであります。

訪問介護の現場の人手不足を解消するため、厚生労働省はこれまで別々の事業所が担っていた訪問介護と通所介護のサービスを、ひとつの事業所が提供できるようにし、通所の人材を訪問でも活用できる新たな介護サービスの案をまとめました。

在宅で受けられる介護保険のサービスには、ヘルパーが自宅を訪れる「訪問介護」とデイサービスのように利用者が施設に出向く「通所介護」がありますが、このうち訪問介護の現場では、昨年度の有効求人倍率が15.53倍と、施設で働く介護職員の3.79倍を大きく上回り、人手不足が深刻になっています。

厚生労働省はこうした状況を解消するため、これまで別々の事業所が担ってきた訪問介護と通所介護のサービスをひとつの事業所が提供できるようにし、通所の施設で働く人材を訪問でも活用できる新たな介護サービスの案をまとめました。

それによりますと、新たな介護サービスは、地域の高齢者が住み慣れた環境で介護を受けられるよう「地域密着型」とし、質を維持するため利用者に定員を設け29人以下とするとしています。

また、ひとつの事業所が訪問と通所の両方のサービスを担うことで、利用者の体の状況やニーズなどに関する情報がスムーズに共有されることが期待されています。

厚生労働省は、来週開かれる審議会で案を示して専門家の意見を聞いたうえで、年末に向けて正式に決定したいとしています。
訪問介護の人手不足解消へ 通所の人材を活用 新たなサービス案、2023年10月31日 6時22分

こんな小手先の制度いじりでは、まったくもって人手不足解消につながらないのは明らかなのであります。

つまり、すでに人手不足の通所の人員を訪問に移動するだけであり、かえって通所サービスの人手不足を悪化させるだけだからであります。

そもそも介護サービスの人員不足の根本原因は、その賃金の安さにあるのであります。

特に給与の低さに関しては介護福祉士の推定平均年収は330万円とされており、全業種の440万円と比べると大きな開きがあります。

また、最低の年収では190万円という数字もでており、生活していくことが厳しいような給与で働いている介護福祉士も存在します。

参照:介護求人ナビ介護の仕事の年収・月収はいくら? 職種別の平均給料がまるわかり!
介護業界の人手不足を解消するには?|対策と事例を徹底解説、更新日:2023.10.30

平均年収330万では、特に都会で家賃を払いながら家族で生活することは不可能と言わざるを得ないのであります。

そしてこの安さは、介護保険制度からくるものであり、いかに制度設計がずさんであったことがわかるのであります。

つまりは、介護保険制度を改善しない限り、介護サービスの人手不足解消は絶望的なのであります。

タクシー業界の人手不足問題

話しは変わるのでありますが、例にもれずタクシー業界も人手不足なのであります。その対策として今言われているのが、ライドシェアと呼ばれシステムなのであります。

なぜか、様々な地域の人たちがこのシステムを、まるでタクシー業界人手不足問題の切り札のように取り上げているのであります。

しかしながらKAIは、このシステムに大反対なのであります。

一番の理由は、日本と言う私たちの社会は、安全性と言う信頼の社会で成り立っているからであります。

もしライドシェアで事故が起きたなら誰がその責任を負うのでありましょうか。

タクシーならタクシー会社がその責任を負いますが、ライドシェアは恐らくそのシステムを運営する会社は、法的責任を忌避すると思うのであります。

ライドシェアのドライバーとなる個人の人々には、もとより任意保険ではこの事故の乗車の人に対する保障は担保されてはいないのであります。

これ以外にも反対する理由は、様々あるのでありますが、究極の理由がこちらであります。

ライドシェア自体が日本の慣習や実情に合わない
――ウーバーの主力事業であるライドシェア。日本では参入できていません。

現在、日本でライドシェアに参入する計画はまったくない。日本の法律ではライドシェアは認められていないからだ。日本では法律を守ったビジネスを求める感覚が非常に強い。そのことは過去に手痛い目にあってよく知っている。その国の地域性に合わせた事業展開をすることが大切だ。

――法律で認められればライドシェアを始めますか。

それは現実的ではない。ライドシェア自体が日本の慣習や実情に合わない、と考えている。日本ではタクシー会社とパートナーシップを組み、今後もタクシーの配車アプリを展開していく。日本のタクシー会社、日本人のドライバーによるサービスこそが乗客のすばらしい乗車体験を作れると考えているからだ。
ウーバーは日本のライドシェアを断念したのか、日本のモビリティトップが語る「現実と期待」、中野 大樹 : 東洋経済 記者、2019/08/30 5:20

つまりは、日本ではライドシェアは実現しないと思うのであります。

では、タクシー業界の人員不足解消はないのか、と言いますれば、あるのであります。

ポイントは、業界の賃金制度、歩合制なのであります。

タクシードライバーが、このコロナ過で会社を去っていた主たる理由は、利用客の減少による手取りの減少であります。

会社を去っていった人々は、すでに定職についていると思われるのでありますが、もちろんこの歩合制の賃金の会社には就職していないのであります。

彼らを呼び戻す方法は、ただ一つ、歩合制ではない年俸保障制度の導入しかないのであります。

幸い、現在のタクシー需要は旺盛なのであります。これに合わせたタクシードライバーに対する年俸の提示こそ、今の業界の人員不足に対する切り札となるのであります。

やはりすべての人員不足の問題には、給与が関係しているのだと言う真実であります。 KAI

今回は、コロナワクチン、「mRNAワクチン」に欠かせない技術を開発したカリコ博士と「mRNAワクチン」についてのお話なのであります。

カリコ博士の業績を伝える記事が、こちらであります。長文引用ですが、NHKは時間がたつと消えますので、ご容赦いただきたいのであります。

新型コロナウイルスの発症と重症化を防ぐ「切り札」と期待されるワクチンの1つ「mRNAワクチン」に欠かせない技術を開発したことで知られ、世界的に注目される科学者、カタリン・カリコ博士がNHKの単独インタビューに応じ「ワクチンを導入した国では効果が確認されている。希望を持って欲しい」と日本の私たちに向けてメッセージを述べました。

苦難の連続

ハンガリー出身の科学者、カタリン・カリコ博士は、大学卒業後アメリカに渡り、遺伝物質の1つ「mRNA」の研究を行いました。
しかし、研究成果はなかなか評価されず、助成金の申請を企業に断られたり、所属していた大学で役職が降格になったりするなど、40年にわたる研究生活は苦難の連続でした。

2005年には、当時同僚だったドリュー・ワイスマン教授と、今回のワクチンの開発につながる革新的な研究成果を発表しましたが、これも注目を集めることはなく、その後大学の研究室を借りる費用も賄えなくなり、2013年にドイツの企業ビオンテックにうつりました。

遺伝物質「mRNA」は、体内に入れるとすぐに分解されるほか、炎症反応を引き起こしてしまうため、長年、薬などの材料として使うのは難しいと考えられていました。
しかし、カリコ博士らはmRNAを構成する物質の1つ「ウリジン」を「シュードウリジン」に置き換えると炎症反応が抑えられることを発見。
この技術を用いて去年、新型コロナウイルスのワクチンが開発されました。

現在、日本で接種が始まっているファイザーとビオンテックが開発したワクチンとモデルナのワクチンは2つともこの技術を使っていて、欧米の研究者などからは、実用化の鍵を握るこの研究成果はノーベル賞に値するという声もあがっています。

「本当のヒーローは医療従事者など」

カリコ博士は今回、NHKの単独インタビューに応じ「物事が期待通りに進まない時でも周囲の声に振り回されず、自分ができることに集中してきた。私を『ヒーローだ』という人もいるが、本当のヒーローは私ではなく、医療従事者や清掃作業にあたる人たちなど感染のおそれがある最前線で働く人たちだ」と述べました。

そのうえで、日本の私たちに向けて「接種が進んだ国では普通の生活に戻りつつあるところもあり、ワクチンの効果は確認されている。もうしばらく注意深く過ごさなければならないが、希望を持って欲しい」と述べました。

「mRNAワクチン」とは

ファイザーとビオンテックが開発したワクチンとモデルナのワクチンは、ともに「mRNAワクチン」と呼ばれています。

新型コロナウイルスの表面には「スパイクたんぱく質」と呼ばれる突起があり、ウイルスはここを足がかりとして細胞に感染します。
遺伝物質のmRNAは、この突起の部分のいわば「設計図」にあたり、ワクチンを接種すると、これをもとに、細胞の中でウイルスの突起の部分だけが体内で作られます。

そして、この突起によって免疫の仕組みが働き、ウイルスを攻撃する「抗体」などが体内で作られるため、あらかじめワクチンを接種しておくと発症や重症化を防ぐ効果があるとされています。

mRNAをワクチンに用いるアイデアは以前からありましたが、体内に入れると異物として認識されて炎症反応が起きることなどから、研究者の間では実現は難しいと考えられていました。

こうした中、カリコ博士は当時同じペンシルベニア大学にいたドリュー・ワイスマン教授との共同研究で、細胞の中にある「tRNA」と呼ばれる別のRNAは炎症反応を起こさないことに注目。

mRNAを構成する物質の1つ「ウリジン」を、tRNAでは一般的な「シュードウリジン」に置き換えると炎症反応が抑えられるとする論文を2005年に発表しました。

さらに2008年には、特定のシュードウリジンに置き換えることで、目的とするたんぱく質が作られる効率が劇的に上がることも明らかにしました。

カリコ博士らは、基礎医学の発展に寄与した功績が認められ、ノーベル賞受賞者も多く受賞しているアメリカの医学賞、ローゼンスティール賞を去年受賞しました。

この賞の選考委員会で議長を務めるジェームズ・ヘイバー氏は「カリコ博士らの研究はmRNAワクチンの開発にとって、最も重要なものだった。ウイルスとの闘いを根本から変える驚異的な成果で、今後はこの技術を使って多くのワクチンが迅速に作り出されるだろう」と評価しています。

苦節40年 母国を離れて

ハンガリー生まれのカリコ博士は首都ブダペストから東におよそ150キロ離れた地方都市で育ちました。親は精肉店を営んでいました。

大学で生化学の博士号を取得したあと、地元の研究機関で研究員として働きましたが、研究資金が打ち切られたことから1985年、夫と娘の3人でアメリカに渡りました。

当時ハンガリーは社会主義体制で、外国の通貨を自由に持ち出すことができなかったため、出国の際、カリコ博士は2歳の娘が持っていたクマのぬいぐるみの中に全財産の900ポンドをしのばせてアメリカに持ち込んだということです。

アメリカでは、ペンシルベニア州のテンプル大学やペンシルベニア大学で研究員や助教として働き、mRNAなどの研究に没頭。

しかし、研究成果はなかなか評価されず、助成金の申請を企業から断られたり、所属していた大学の役職が降格になったりするなど苦難の連続だったといいます。

そうした中、ペンシルベニア大学の中でコピー機を使う際に言葉を交わしたことがきっかけでHIVのワクチン開発の研究をしていたドリュー・ワイスマン教授と知り合い、2005年、今回のワクチン開発に道をひらく研究成果を共同で発表しました。

しかし、この論文も当時は注目されず、2010年には関連する特許を大学が企業に売却してしまいました。

多くの研究者がその可能性に気付かない中、ドイツの企業ビオンテックはこの研究成果に注目。企業に招かれたカリコ博士は2013年に副社長に就任、おととしからは上級副社長を務めています。

去年3月、ビオンテックは以前から共同で研究していたアメリカの製薬大手ファイザーとmRNAを用いた新型コロナウイルスワクチンの開発を開始すると発表。臨床試験で95%という高い有効性を確認したとして世界を驚かせたあと、共同開発の発表からわずか9か月後の去年12月に一般の人へのワクチンの接種が開始。カリコ博士らの功績が世界に認められることになりました。

「パンデミック収束への希望を与えた」

アメリカ政府の首席医療顧問をつとめるアンソニー・ファウチ博士は、ことし2月「1年を待たずに2種類のワクチンができた。この2つはともにmRNAワクチンで、90%以上の高い有効性を示している。そして、いずれもカリコ博士らが2005年に発表した研究成果が土台となっている。世界にパンデミック収束への希望を与え、ワクチンのさらなる可能性を開いた」と述べ、カリコ博士らの研究成果を評価しました。

またイギリスの新聞、ガーディアンは「カリコ博士は新型コロナワクチンの技術のパイオニアだ。研究者としての環境を求めてクマのぬいぐるみにわずかなお金を隠してアメリカに渡った研究者が、今ではノーベル賞の有力候補といわれている」と報じています。

また、フランスのニュース専門チャンネル「フランス24」は「カリコ博士は研究者の中心から外れたところで何年も過ごした。カリコ博士と、共同研究者のワイスマン教授は今ではノーベル医学・生理学賞の本命候補となっている」と伝えています。

ペンシルベニア大学の上級研究員、村松浩美さんは、10年以上にわたってペンシルベニア大学やドイツの企業でカリコ博士とともに研究してきました。

村松さんは「研究が趣味のような人で、『土日は家で論文が読める』などと言ってとにかく毎日、論文を読んでいた」と研究に没頭するカリコ博士の様子を振り返りました。

さらに「予想とは違っても実験で出た結果を大事にする人だった。結果のよしあしに引きずられず、データを受け止めて研究を進めた。これが本当の科学だと思った」と述べました。

また「彼女のような革新的な研究であっても助成金がもらえないケースがあるのだから、ノーベル賞級の成果だったとしても、人目につかないまま消えていったものがたくさんあると思う」と述べました。
“革新的”研究成果がコロナワクチン開発に 女性科学者の思い、2021年5月27日 18時50分

もう、この記事だけでカリコ博士については十分なのでありますが、今回のエントリーの本題は、これからであります。

まずは、用語の理解から始めるのであります。

mRNAワクチンの「mRNA」とは?

これを説明する記事が、こちらであります。

 ウイルスからヒトに至る多くの生物は遺伝子;DNAを持っています。DNAは、主に、生命活動の維持に不可欠な、タンパク質を合成するための設計図として機能しています。DNA上の遺伝情報は、先ず、メッセンジャーRNA(mRNA)と呼ばれる物質へコピーされ、mRNAの情報をもとにタンパク質が作られます。この「DNA→mRNA→タンパク質」という細胞内における遺伝情報の流れは、生命の営みの基本的かつ普遍的な反応であるため、“分子生物学のセントラルドグマ”と呼ばれています。したがって、これらの反応の詳細なメカニズムを解明できれば、生命現象の根本を理解することができます。
DNAからmRNAへ転写される反応のメカニズムを世界で初めて解明 - 分子生物学のセントラルドグマ解明の手がかりをつかむ - 、理化学研究所、Dmitry G. Vassylyev、横山 茂之
すなわち、mRNAワクチンとは、コロナウィルスの抗体を作るために、ウィルスの持つDNAそのものではなく、DNAをコピーしたメッセンジャーRNA(mRNA)をワクチンとして使用して接種するものであったのであります。

そこで問題となりますのが、そもそもワクチンとは、一体どのようなものであるのか?

今回のmRNAワクチンの科学的解説をした以下の記事を参考に、批判を恐れずにKAIが、超要約を試みたいと思うのであります。

mRNAワクチン:新型コロナウイルス感染を抑える切り札となるか?、投稿者 飯笹 久(島根大学学術研究院医学・看護学系)

ワクチンには2種類ある

それは、概ね以下の2種類に分類される。

■生ワクチン(弱毒化ウィルスを使用)

■不活性化ワクチン(死んだウィルスを使用)

■生ワクチン(弱毒化ウィルスを使用)

・弱毒化されてはいるが、実際の感染と同じ効果があるが、ウィルスの弱毒化には数年単位の時間が必要。

・中和抗体産生(液性免疫効果)

・T細胞活性化(細胞性免疫効果)

■不活性化ワクチン(死んだウィルスを使用)

・インフルエンザワクチンと同じ方法。

・感染しないので、感染による中和抗体は産生できない。

・細胞性効果による重症化を抑えるのが目的とされる。

今回開発されたのが、第3のワクチンであります。

■mRNAワクチン

・新しいアイデアは、RNAをLNPと呼ぶ脂質キャリアでワクチンにして、細胞に送り込むというものです。

・その際、DNAのコピーであるmRNAが、カリコ博士の発見による方法を取ることによって、TLRと呼ぶ自然免疫を突破し大量の抗体を作ることに成功した。

超要約は、ここまでであります。

みなさま、いかがでありましょうか。

KAIは、今回のファイザーとモデルナのワクチンに、あらためて賞賛のエールを贈りたいと思うのであります。

これで、人類のコロナとの戦争を終結させることができる。大きな希望を与えてくれたワクチンに、感謝しかないのであります。 KAI

不登校がやってきた(2)

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この番組を見たのであります。

わたしは3人の子を持つディレクター。そのうち2人が不登校だ。

2年前、我が家の不登校事情を描いた「不登校がやってきた」を放送。続いて「不登校がやってきた2」では、全国各地にいる不登校まっただ中の子供たちのもとに出向き、彼らの声に耳を傾けた。

不登校になったきっかけや学校や先生に対する不満や怒り、将来への不安。子どもたちの率直な言葉に、視聴者からたくさんの反響が寄せられたが、意外だったのは小中学校の先生たちから多くの反応があったことだ。

「子供たちが苦しむような学びの場しか用意できず申し訳ない。」「番組を見た教員たちから『学校はこのままではヤバい』との声も聞かれた。」先生たちも悩んでいた。

そこで今回は、先生たちと不登校について語り合うことにした。

全国の公立の小中学校を訪ね、40人の先生と対話を重ねた。不登校の兆しが見えたらどうする?不登校になった子へのアプローチは?変わるのは子ども?学校?学校でしか学べないことって何?学校はどうあるべき?

さまざまな問いかけに先生たちは真剣に答えてくれた。我が家で不登校が始まった6年前に比べると、先生たちの不登校に関する理解は進んでいると感じた。一方で、今の学校の枠組みの中で対策を講じることの難しさや限界も見えてくるのだった。

学びとは何か、教育はどうあるべきか…。不登校をめぐる先生たちとの対話と通じて、これからの学校や教育のあり方を考える。
不登校がやってきた3「先生たちも悩んでる」【NHK BS1】8月31日(木)20:30、更新日:2023年8月21日

この番組を見て、不登校問題の対応の問題点について、あらためて認識を新たにしたのであります。

すなわち、不登校問題とは、先に引用した文部科学省の対応のように、落とし穴にはまった子供たちにいかに梯子を差し伸べるかと言うことに特化し、教師が子供を落とし穴に背中を押して落とさないようにするにはどうすればいいか、いかに不登校を減らすかと言う視点の欠如が問題であるとの理解であります。

児童と教師の関係でおきうる問題は、それが教育と言う限られた環境とは言え、力関係でいえば上下関係のある人間関係の、きわめて一般的な人間関係で起きる問題に通底していると、KAIは従来から考えてきたのであります。

でありますれば、上下関係のある個人間の問題解決には、一般的な問題解決の方法しかないように、以前から考えていたのであります。

これはつまり具体的には、学校ごとに、学校や教育委員会と独立した、様々ないじめや教師の理不尽な問題に相談できる法的に対応できる公的相談員を常設するしか方法はないと考えていたのであります。

番組で不登校を減らす方法として今回教師たちから提案だったのが、定員20人であります。確かに、一人の教師で認識できる子どもの人数には限りがあります。しかしながら人数を減らしたところで、子供対教師は1対1であります。必ず問題は起きると考える必要があるのであります。

この問題が発生しうる状況が生じたとき、学校、警察、教育委員会、親、すべての利害関係者と独立した、独立教育現場相談員の存在こそ、この問題の解決になると考えるのであります。

もちろん相談員は、資格者でありますが、すべての学校での業務を国が身分を保証し、不登校児童の発生抑制をその成果とするのであります。

議員さん、真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

と、ここまで考えたのでありますが、もう少しよく考えますれば、もっと実現可能な方法があるのであります。

それは養護教諭の活用であります。

養護教諭向けの新たな資格制度を設け、取得を義務付けるのであります。

この資格があれば、学校や教育委員会と独立して、子どもから相談を受けたいじめや担任教師の理不尽な対応に対して、問題解決のための指揮命令をできる権限が与えられるのであります。

現状では、子どもが学校で相談できるのが担任の教師くらいしかいない状況の中で、担任教師が問題の当事者であったならば、子どもはなすすべがないのであります。

常駐の養護教諭であれば、子どもは保健室と言う閉ざされた空間の中で気軽に相談することができるようになるのであります。 KAI