国際政治学者三浦瑠麗氏はなぜ、橋下徹の言うことを理解できないのでありましょうか。

今回のテーマは、この問題について考えてみたいと思うのであります。

と言うことで、まずは三浦氏の言い分は、こちら。

 橋下さんの発言について、私が申し上げたかったことは2つ。1つは、慰安婦問題の中でも、特に南洋における事実認識が違うこと。もう1つは、氏の慰安婦問題の提起の仕方に問題があったことによって維新への期待が萎み、日本政治にマイナスの影響を及ぼしたことです。

 慰安婦問題をめぐる議論が、「強制性」の解釈や、軍の「組織的関与」の有無に偏っていたとの問題意識は共有します。問題の本質は、慰安婦制度を含む戦場における性暴力であるとの点も異議はありません。しかし、であるからこそ、氏の「他国も同じようなことをしていた」という発言は、これまで語られることの少なかった南洋の悲惨な実態を思うと、正当化できないのです。
国際政治学者・三浦瑠麗「橋下さん、維新の可能性を潰さないでください」


 慰安婦問題の提起から生じた一連の経緯で、橋下さんと維新運動への期待は萎みました。仮に橋下さんの意図が慰安婦問題をめぐる「国際比較の必要性」にあったとしても、世論はそうは受けとらなかった。「(兵士に)休息をさせてあげようと思ったら慰安婦制度が必要なのはこれは誰だってわかる」との発言や「(沖縄で米軍は)もっと風俗業を活用すべき」との発言とセットで解釈されたからです。そこに悪意ある切り取りが存在したことは否定しません。ただ、そこは政治家としての結果責任を見ざるをえないと思うのです。
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私が申し上げたかったことは2つ。1つは、慰安婦問題の中でも、特に南洋における事実認識が違うこと。もう1つは、氏の慰安婦問題の提起の仕方に問題があったことによって維新への期待が萎み、日本政治にマイナスの影響を及ぼしたこと」と言う、彼女の指摘が、一見まともに見えるのでありますが、よくよく考えてみますと、これは奇妙な論法になっているのであります。

すなわち、彼女の論法によれば、橋下徹の「間違った事実認識」および「間違った問題提起の仕方」がまずもって議論の前提にあり、これから導かれた「維新運動へのマイナス効果」を問題視するのだ、との論理立てになっているのであります。

そうです、本来、「間違った事実認識」も「間違った問題提起の仕方」も、論理の前提となるものではなく、立証されるべき結論となるべきものであったのであります。

しかも、これらの「前提」から導かれたとする「維新運動へのマイナス効果」でさえ、問題提起の仕方が間違っていたからのマイナス効果であることも、ものの見事に立証はスルーされているのであります。

ここで橋下発言当時のことを思い起こしていただきたいのでありますが、あるテレビ番組の1場面であります。

コメンテータ全員が、橋下発言問題ありの札をあげる一方、視聴者アンケートでは、8割方の人々が、問題なしと答えていたのであります。

もちろんこれは視聴者アンケートでありますので、なんら問題なしが立証されたものではないのでありますが、三浦瑠麗氏が言う問題あり、間違いも、これまた立証されたものではないのであります。

しかしなぜ彼女は、これらを問題あり、間違いとかたくなに決め付けるのか、むしろ問題であるのは、こちらの問題なのであります。

と言うことで、やっと今回のテーマの本筋にたどりつくことができたのでありますが、三浦瑠麗氏にとって慰安婦問題とは、正しく理解することができない「概念」であると言う、そう言う問題として考えていく必要があるのであります。

そこで、あらためまして、このKAI_REPORTで書いてきました、以下のエントリーをお読みいただきたいのであります。

「概念」とは、なぜこれを獲得できない人がいるのか?

「概念」とは、なぜこれを獲得できない人がいるのか?(パート2)

最初のエントリーは、概念を獲得できない理由が「概念形成」問題にあるとし、予想インフレ率と言う概念がいかに正しく獲得できなかったかについて考察したものであります。

同様に2つ目のエントリーでは、中韓における歴史教育のあり方の違いが、両国の国民の国家概念の形成に大きく影響を与えていると言うものであります。

そして今回のパート3では、三浦瑠麗氏の慰安婦問題と言う概念形成に影響を与えているものとは、それが「タブー」であったことを、これからここでご説明したいと思うのであります。

みなさんご承知のように、大阪府政において、タブーそのものであった同和問題、在日問題、自治労問題に果敢に切り込んだのが、かの橋下徹であったのであります。

慰安婦発言もまた、国政においてタブー化していたこの問題について記者からの質問を受け、橋下流に切り込んだものであったのであります。

こんな中にあって、三浦氏の慰安婦問題と言うタブーへの認識はと言いますと。

これに対する数少ない例外が、先の大戦のいくつかの点をめぐる、いくつかの国が提起する点であり、象徴的な論点が慰安婦問題なのである。
戦後70周年の日本外交と対外メッセージについてー北海道新聞に寄稿しました

なんと、つい最近までの、彼女の慰安婦問題に対する認識とは、韓国が提起する問題の一つでしかなかったのであります。

昨年の朝日新聞の誤報報道で明らかになったように、この慰安婦問題とは、朝日新聞と在日弁護士が仕掛けた、彼らの反日活動による謀であったと言う事実なのであります。

であるにもかかわらず、三浦氏は、慰安婦問題とは、南洋における日本軍の特殊問題であるとかたくなに主張を続けるのであります。

 私は、日本人が特に邪悪であったなどと言いたいわけではありません。負けている軍隊の下に最も悲惨な状況が出現するという、時代と国を超えた傾向を指摘しているのです。日本軍は南洋戦線において、戦史に稀な悲惨な戦闘を行った。橋下さんが挙げたように連合国のノルマンディーにおける性暴力はひどかった。擁護する気など毛頭ありません。しかし、第2次大戦中、かたや補給も行われ、一定の軍律が保たれ、記録も存在する軍隊と、かたや補給を絶たれ、組織が崩壊し、記録する者までが息絶え腐っていった軍隊の違いは自明です。客観的資料は少ないですが、限られた生存者の聞き取りや、軍事法廷の証言は、人間として直視できないほどです。
国際政治学者・三浦瑠麗「橋下さん、維新の可能性を潰さないでください」

これをもって、三浦氏は橋下徹が事実誤認をしていると言うのであります。

誰が見ても、この彼女の、慰安婦問題とは南方における日本軍の特殊問題であるとの主張には首肯しかねるのでありますが、三浦氏は公の場でこの主張を決して取り下げようとはしないのであります。

これは、なぜなのか?

まさに、これを説明するのが、先ほど申しあげましたところの「概念形成」問題であり、この概念形成の邪魔をしているのが、彼女が持つタブー意識に他ならないと言いますのが、今回のKAIの考えなのであります。

すなわち、三浦氏の、この歳になるまで慰安婦問題に対する理解が、韓国の主張問題との認識は、決して不思議でもなんでもなく、それはこの問題に興味を持たなかった大半の知識人において、きわめて一般的であったと言うことであり、言い換えれば政府を始めとしたタブー問題に対する認識に他ならなかったのであります。

つまり、このタブー問題に対する認識とは、考えることを止めることであります。

ところが、三浦氏に異変が起きた。

それはまさに、橋下徹が行った慰安婦発言であったのであります。

まさに青天の霹靂であります。

慰安婦問題とは、何か。

三浦氏には、急遽これを理解する必要に迫られることになったのであります。

ここで、三浦氏の慰安婦問題と言う概念形成に齟齬が生じることになるのであります。

いままでタブー故に考えることがなかった彼女が、まずもって根拠にしたのは、橋下発言に対する女性たちの反発であります。

そしてたどり着いたのが、橋下の言う当時世界共通の戦時下の女性人権問題ではなく、日本の特殊問題であるとの結論だったのであります。

しかし、なぜ結論がそうなるのか。

それは彼女のタブー時代の、慰安婦問題とは韓国の主張問題との認識に対する明確な答えになっているからであります。なぜ世界共通ではなく、韓国のみの問題となるのか、その答えとなるからであります。

「客観的資料は少ないですが、限られた生存者の聞き取りや、軍事法廷の証言」が、この彼女の認識を確固たるものにしていったのは、まず間違いないと思われるのであります。

しかしながら、時代の流れは、三浦氏の思いとはまったく異なる流れとなるのであります。

朝日新聞の誤報報道謝罪のきっかけとなったのも、まさにあの橋下発言であり、反橋下報道一色の中にあって、大阪でのW選挙勝利と維新は快進撃を続けているのであります。

大阪以外については、確かにいまだ反橋下色はぬぐえていないものの、それはあの橋下発言のせいでもなんでもなく、繰り返されるメディアの反橋下報道によるのは、まず間違いない事実なのであります。

と言うことで、このお話はこれでお仕舞いなのでありますが、最後に一言だけ申しあげますならば、橋下発言当時、多くの維新の女性議員たちが感じていたこのことを、声を大にして発言していれば、世の中の流れはまったく違ったものになっていた、それは「橋下発言はまったく問題なし」であると。 KAI

小池報道もそうでありましたが、このところのメディアの外し具合が、芳しいのであります。

もちろん今回は、米大統領選挙でありますので、アメリカのメディアの問題であり、小池報道における日本のメディアの問題と、今回の米国におけるそれとは、問題の本質が異なるのであります。

これがすなわち、メディアにおけるジャーナリズムとしての役割の問題に行き着くのでありますが、これを論じる前に、まずは大統領選の事前予想であります。

と言うことで、こちらが、KAIの、本番2週間前の予想であります。

と言うことで、今回のKAIの予想はと言いますと、51対49でトランプ勝利なのでありますが、その訳は最後にご説明するといたしまして、まずはクリントン圧勝予測であります。
http://www.open.jp/blog/2016/10/post-1474.html …
さて(暇なので)米国大統領選の予想でもしますか
Twitter、KAI@kai_report、19:16 - 2016年10月27日

そして、こちらがそのブログのエントリーであります。

さて(暇なので)米国大統領選の予想でもしますか

そして、実際の結果はと言いますと、

クリントン 228(59,814,018票) トランプ 279(59,611,678票)

ドナルド・トランプ候補が大統領選に勝利
未獲得の選挙人票数: 31
270 票で当選

開票率: 99%
2016/11/10 18:44 JST 更新、2016年米大統領選挙結果


見事、トランプ当選の的中であります。

大方のメディアの、クリントン圧勝の予測の中にあって、先日の都知事選に続いての的中なのであります。

選挙人獲得比率の51対49につきましては、開票率100%でおそらく56対44くらいまで開くでありましょうが、先のエントリーでKAIが予想しましたとおり、接戦を制したフロリダの選挙人29人が、勝敗を決したのは間違いないのであります。

さて、ことごとくの予想を外したメディアの言い訳でありますところの、トランプの「驚くべき逆転勝利」なのでありますが、「驚くべき」はみなさんでもなんでもなくただ単にメディアの中のみなさまであったのであります。

すなわち、メディアのみなさんが見ていたのは、ただ単にトランプが「好きか嫌いか」だけであったのであります。

これは別にKAIが想像で申しあげているのではなく、米国メディアの出口調査における質問事項であった、日本のメディアでは考えられない驚愕的事実なのであります。

前回のエントリーでも触れましたとおり、事前調査における2人の支持率とは、この好きか嫌いか、ただ単なる人気投票となっていたのであります。

ご承知の通り、人は、好きか嫌いかと投票するかしないかは、本質的に異なるものなのであります。

これをあえて、簡単に申しあげますなら、クリントンが嫌いとトランプが嫌いの差であったと言うことなのであります。

つまり、多少の差で、クリントンが嫌いが、トランプが嫌いを上回った結果であったのであります。

米国の大統領選は、日本の衆議院選における小選挙区制度と同じであります。どちらが選挙区で多数を取るか、多数の総取りなのであります。

でありますから、得票数に差がなくても獲得選挙人数に差が出ることは、よくあることなのであります。

さて、一連のこれらの問題が冒頭に申しあげました、「メディアにおけるジャーナリズムとしての役割の問題」といかなる関係があるのか、であります。

そうです、好き嫌いとはジャーナリズムではなく、メディアが単なるゴシップメディアに堕してしまった、明確なる証拠なのであります。

もちろん日本では、昔から、メディアとはゴシップメディアであり続けてきたのでありますが、非常に興味深いことに、米国メディアにおいても、トランプと言う大統領候補の出現によって、メディアがジャーナリズムから、ものの見事にゴシップ化したと言うわけなのであります。

さらに、この米国メディアのゴシップ化につきましては、更なる考察があるのでありますが、今回はこれは次回以降のテーマとさせていただくのでありまして、標題の「トランプは、リンカーンに並ぶのか?」についてであります。

なぜ突然、唐突にも「リンカーン」であるのか?

そのヒントを教えてくれたのが、こちらのツイート。

「下品な演説で成り上がった粗野なアホ」「外見も知性もサル並みだ」「第一、政治経験にもとぼしい」「副大統領や閣僚が操る人形としてしか機能しない政権になろう」――。かつて、そう言われて大統領になった男がいた。エイブラハム・リンカーンっていうね。
Twitter、OGAWA Kandai@grossherzigkeit、11月9日

このツイートのソースになるものはないかと思って探してみましたが、直接の記述は見つからなかったのでありますが、それらしい記述がこちらであります。
1860年2月27日、ニューヨークの党指導者がリンカーンを招待して、強力な党員達の前でクーパー・ユニオン演説(英語版)を行わせた。リンカーンは、建国の父たちがダグラスの主張するような「国民主権」という考え方をほとんど用いず、奴隷制を制限することを繰り返し求めたと論じた。共和党の道徳の基礎に従えば奴隷制に反対することを求めており、「正しいことと間違ったことの間の中間を模索すること」、すなわち部分的に奴隷制を容認することを拒否すると主張した[132]。リンカーンの洗練されていない外貌にもかかわらず(聴衆の多くは彼が不恰好で醜いとすら考えた[133][134])、リンカーンは自身を党の前線に立たせる知的指導者であることを示し、共和党の大統領候補である印象を与えた。ジャーナリストのノア・ブルックスは「ニューヨークの聴衆に対して彼ほど初登場の印象を与えた者はいなかった」と記していた[135][136]。
Wikipedia、エイブラハム・リンカーン

KAIは、Wikiのこの記述を読みまして、さきほどのツイートに膝を打って納得したのであります。

すなわち、リンカーンの時代の奴隷制度とは、いまの移民問題なのであります。すなわち不法移民問題であり、難民問題であり、これらの人々との間の格差問題なのであります。

オバマもクリントンも、この問題に目を瞑ってきたのであります。

これに衝撃的に反旗を翻したのが、トランプであったのであります。

実はいま、トランプ当選に抗議して全米でデモをくりひろげている人たちが気付いていないのは、この人たちこそが、この不法移民を容認して、難民問題や格差問題の抜本解決に背を向ける者たちであるってことなのであります。

恐らく今後、トランプは、リンカーンのように南北戦争に突入、その後暗殺ってことには、まさかならないとは思うのでありますが、メディアが喧伝する意味とはまったくもって異なる意味で、米国世論を大きく二分した状況に直面するのは、まず間違いないのであります。

それは、奴隷制度廃止と同じように、まったく異なる人権意識と言う価値観の対立であり、見かけ上のドンパチはないものの、激しくこの価値観の対立の時代に、米国社会は直面していくのであります。

と言うことで、一方の日本社会でありますが、あいもかわらずのゴシップジャーナリズムしか脳がないメディアに扇動された方々のおかげで、カエルの楽園がごとく、煮えたぎるお湯の中で茹であがるカエルを待つばかりとなるか、はたまた、トランプがごとく争点を明確にして、これと戦うリーダーの登場を待つのか(もちろん橋下徹ですが)、時代は大きく動き始めたのであります。 KAI

ご無沙汰なのであります。

お久しぶりのテーマはと言いますと、11月第2火曜日に投票日を迎える米大統領選。

不思議なのは、このところのマスメディアの、この話題についての静けさなのであります。

もちろんこれは、選挙戦終盤に来てのクリントン圧勝ムードが原因であるにはあるのでありますが、それぞれメディアにとって、いまひとつ選挙結果を読みきれていないことから来ているのではないかと、KAIは思うのであります。

この「読みきれていない」とは、投票日までまだまだ何が起こるかわからない、と言う意味でもありまして、まさに「静観」といったところなのであります。

と言うことで、今回のKAIの予想はと言いますと、51対49でトランプ勝利なのでありますが、その訳は最後にご説明するといたしまして、まずはクリントン圧勝予測であります。

 【ワシントン=青木伸行】2012年の米大統領選の結果を正確に予測した、「天才統計学者」と呼ばれる米国人がいる。ネイト・シルバー氏(38)。今回の大統領選では、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が勝利する確率を86.2%、共和党候補のドナルド・トランプ氏を13.8%とはじいている。シルバー氏の現時点での統計学上の予測では、トランプ氏は「絶体絶命」か?

 本名はナサニエル・リード・シルバー。1978年1月、ミシガン州に生まれ、シカゴ大学経済学部を卒業後、英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学んだ。

(中略)

 2008年に統計分析サイト「ファイブサーティエイト(538)」を立ち上げ、本格的に選挙の予測を始める。「538」は、大統領選の勝敗を決する選挙人の数から名付けた。
当選確率はクリントン氏86%、トランプ氏13% 「天才統計学者」ネイト・シルバー氏が予測

(中略)

 23日現在の予測では、選挙人獲得数と当選確率をクリントン氏340人、86.2%、トランプ氏196人、13.8%と予測している。第1回テレビ討論会が開かれた9月26日の時点で、当選確率はクリントン氏が54.8%、トランプ氏は45.2%と、かなり接近していた。しかし、この日を境にクリントン氏の当選確率は急上昇し、トランプ氏は急激に下降。第3回の討論会の結果と、トランプ氏の女性スキャンダルが相次いで発覚したことが要因だ。

 激戦州のフロリダ、ノースカロライナ、オハイオ、アイオワ州などや、共和党の牙城であるアリゾナ州でもクリントン氏がリードしている。

 12年の大統領選当日の最終予測では、オバマ大統領の再選確率を90.9%とし、共和党のミット・ロムニー氏がわずかに優勢とした一部世論調査と好対照を成した。今回も予測は日々更新されており、11月8日の投票日の最終予測が注目される。
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このまま投票日までに何もなければ、恐らくこの通りの結果になるかもしれないのでありますが、これから何があるかわからないのも、米国の大統領選挙なのであります。

案の定、出てきましたのが、こちらの記事であります。

 【ワシントン=小雲規生】米大統領選の民主党候補クリントン氏と親密なバージニア州知事の政治団体が、連邦捜査局(FBI)幹部アンドリュー・マッケイブ氏の妻で、2015年に同州議会の上院選挙に立候補した女性に約50万ドル(約5200万円)の献金をしていたことが分かった。24日付の米紙ウォールストリート・ジャーナルが報じた。

 マッケイブ氏は選挙後の7月末にFBI副長官に昇格し、クリントン氏の私的メールアカウント使用問題の捜査に関わった。マッケイブ氏の妻はメール問題が発覚した3月に出馬を表明したが、6月の選挙戦で共和党の現職候補に敗北した。FBIはマッケイブ氏が妻の選挙運動には関わらなかったとしている。

 バージニア州のマコーリフ知事は1990年代からビル・クリントン元大統領との近い関係だったことで知られ、今年5月には中国の企業家からの政治献金をめぐってFBIから捜査されていると報じられた。

 マコーリフ氏からFBI幹部の妻への献金が政治倫理的な問題をはらむとの見方もあり、大統領選終盤で共和党側の攻撃材料とされる可能性もある。
クリントン氏と親密な知事の政治団体、FBI幹部の妻に5200万円大口献金


このクリントンのメール問題、いっこうにFBIの追及に拍車がかからないと思ったら、こんな裏取引があったとは。

はてさて、これが発覚して、どこまで選挙結果に影響するのかどうか、でありますが、続いての、何が起こるかわからない、であります。

米大統領選挙の投票まであと2週間。

巧みな選挙戦略で支持を大きく拡大し、ワシントン・ポスト紙などの世論調査で、選挙人の獲得予想が過半数の270人を超えたクリントン陣営にとって、いま最も警戒すべきは「オクトーバーサプライズ」だ。10月に、突然不利な情報が公開され、窮地に陥ってしまう危険な工作である。

想定されるのはやはり、ロシアがサイバー攻撃によって得たクリントン候補に関する未公開の重大情報を情報公開サイト「ウィキリークス」が突然アップする、という悪夢のリスクである。
ネット接続を断たれたアサンジ:ロシアの「オクトーバーサプライズ」阻止


もし、これが本当に起これば、これは間違いなくトランプの大逆転勝利となるのであります。

そして、ここにきて、比較的冷静な選挙分析が発表されたのであります。

 【ワシントン時事】米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」の26日時点の情勢分析によると、大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官(69)が確保にめどをつけた選挙人は252人となり、勝敗ラインの270人を再び割り込んだ。

 激戦州ペンシルベニア州の情勢判断をクリントン氏優勢から接戦に切り替えたことに伴い、選挙人数を20人減少させた。 (了)
クリントン氏、再び過半数割れ=米大統領選、時事通信 10/27(木) 10:25配信


この分析が、ほぼ現在の情勢を正確に予測していると思われるのであります。

ここで疑問となりますのが、冒頭に引用しました、シルバー氏の86対14の圧倒的大差でクリントン勝利との予測なのであります。

実は、この理由は、簡単なのであります。

過去の選挙を次々と当ててきたシルバー氏。

しかし、今回の選挙は、これまでの選挙とは、まるで「モデル」が別物だったことに、彼は気付かなかったのであります。

そうです、今回の選挙のモデルとは、それは「中傷合戦」と言うモデルであったのであります。このモデルで得られる結論とは、候補が好きか嫌いかだけなのであります。

でありますから、いくら各種調査のデータを集めて、これを分析してみたところで、得られる結論は、単に好きか嫌いか、決して、投票するかしないかではなかったのであります。

多くのメディアが報じるクリントン圧勝も、これと同じ理由で当てにならないと言うのが、これまたKAIの思うところであるのであります。

と言うことで、現在の情勢はといいますと、さきほど引用しました時事通信の通り、二人は接戦であると言うことなのであります。

そこで、KAIの予想であります51対49でトランプ勝利なのでありますが、その最もおおきな理由がこちらであります。

米大統領選の共和党候補のトランプ氏が経営する「トランプ・インターナショナル・ホテル」が、米ワシントンで正式に開業しました。選挙戦で苦戦が伝えられるトランプ氏は遊説活動を一時離脱し、式典に参加。ホテルの外ではトランプ氏への抗議デモも… トランプホテル開業 抗議デモや「5割値引き」報道も
twitter、朝日新聞デジタル編集部@asahicom

え?トランプホテルの開業がなんで選挙に影響するのかって?

そうではなく、抗議デモであります。これは、クリントンのやりすぎなのであります。

トランプ発言の女性スキャンダル問題の時もそうでありましたが、これはあきらかにクリントン陣営のやらせであり、しかもやらせであることがまるわかりなのであります。

これらのやらせで何が起こるのか?

それはトランプへの同情票なのであります。

いくらなんでも、クリントン、やりすぎ。トランプ、可哀そうってなって、一気に形勢逆転の結果の、51対49でトランプ勝利であるのであります。

ここで思い出されるのが、共和党のブッシュと民主党のゴアが争った2000年の大統領選挙であります。

2000年アメリカ合衆国大統領選挙

フロリダでの選挙結果が、最終的にブッシュ勝利となったのでありますが、今回の選挙もまた、なぜかフロリダの結果で明暗がわかれるような気がするのであります。

はてさて、いかなることになりますやら。結果は後のお楽しみ。 KAI

まずもって、これはKAI_REPORTが、まるで影響力がないから書けることであると、最初にお断りするのでありますが、こんな愉快なお話はないのであります。

それは、いまのいま、橋下徹と言う希代の策士が、情報戦をいかなる方法で戦うのか、これを生で目撃、立ち会うことができるからであります。

ここで言いますところの情報戦とは、まるで降って湧いたかのように、併せて起こったこの二つの問題なのであります。

小池新都知事による築地市場移転延期問題
蓮舫の二重国籍のまま民進党代表選出問題

と言うことで、みなさまには最初から今回のお話の結論をご説明しておくのでありますが、弁護士であります橋下徹は、期日と言われる弁護士の訴訟活動において採用する手法を、今回のこの二つの問題についても、まったく同じように実行していると言うことなのであります。

すなわち、法廷での裁判本番前に行われる期日において、本来行われるはずの訴訟における争点確認で、徹底して争点隠しを行う戦術なのであります。

もう少し分かりやすく申しあげますならば、裁判本番前までは訴訟の相手方に、本来争うべき争点とはまったく異なる争点を提示し、相手が油断したと見るや、裁判本番では隠していた本命の争点で法廷闘争を行うのであります。

つまり、相手方からすれば、この争点での争いはないなと、準備をしていないところに、橋下徹は猛然と襲い掛かるのであります。

それでは、これを具体的に上記二つの問題でご説明したいと思うのであります。

まずは、築地市場移転問題でありますが、橋下徹が相手方に隠す争点とは、こちらであります。

豊洲問題の本質とは?

なんだKAIさん、自分のエントリーの宣伝かよなんていわないでいただきたいのでありますが、今回小池都知事がこの築地移転問題を持ち出したのには、きわめて巧妙な作戦があるのでありまして、その最終ターゲットは某内田都議であり、その支配下にある天下り企業と天下り官僚たちなのであります。

もちろん橋下徹は、これを百も承知の介。

しかしながらであります。最初から直接この利権がらみを持ち出せば、当然のように敵方は、防戦に出るのであります。

そこで打ち出したのが、橋下徹の期日での目くらまし争点なのであります。

豊洲問題。地下空洞に合理性がなく汚染物質が残っていれば、都庁は嘘付きだったことになる。しかし汚染物質が除去され地下空洞に合理性があれば、単なる言い間違えのレベル。仮に後者であれば、言い間違えのレベルを強烈な風評被害にしてしまった小池さんと外部有識者の責任問題に発展する可能性あり。
Twitter、橋下徹@t_ishin

豊洲問題。専門家会議、技術会議は赤っ恥をかかないようによくよく注意をした方がいい。都庁側が本気で反論してきたら、盛土の方が危険だった、だから地下空洞にしたと立証される。盛土がないことが問題なんじゃない。きちんと汚染物質が除去されていれば、むしろ空洞の方が安全。
Twitter、橋下徹@t_ishin

まるで、この争点で争えば、小池知事側が負けるかのような書き方なのであります。

もちろんマスメディアも含めて多くの識者がこの流れに誘導され、敵方である利権集団たちは、ものの見事に油断するのであります。

本番の議会では、これが一転、間抜けな自民党都連の追求を逆手にとって、都庁幹部と業者の癒着を白日の下にし、都連の関与まで言及していくことになるのであります。

そして、もう一つの問題であります、蓮舫の二重国籍問題。

大方の人々の、この問題への理解は、蓮舫の度重なるウソ説明への不信であります。

もちろん、蓮舫を擁護するマスメディアの論調は、蓮舫を二重国籍の被害者扱いにして、一連の蓮舫のデタラメ会見を正当化するのであります。

まさに、この点においても、橋下徹は、争点隠しを画策するのであります。

日本国籍ガーと国籍を語る人に限って日本の国籍法が採用する血統主義の思想的根本問題を何も考えていない。血統主義とは個人で人生を切り拓く希望・可能性を奪う考え方。血筋が全て。血筋なんか言い出したら俺はアウトだよ(笑)何よりもうちの子どもが血筋なんてのに拘束されるなんてまっぴらごめんだ
Twitter、橋下徹@t_ishin

この結末は、おそらくみなさんご想像通りとなるのであります。

党首討論会で、安倍晋三の反撃に、言葉に詰まった蓮舫、思わず口にするのであります。

「国籍なんて関係ありません」

そうです、国会のその場で、テレビで全国民が注視する中、もし、「国民の皆様に不信を抱かせたことは大変申し訳ありません」と発言したならば、この問題の傷口をひろげることにはならなかったのであります。

しかしこの決定的な場でもなお、言い訳に終始する様を目撃した国民の怒りはどこに向かうのか。

これは、簡単であります。

民進党の支持率の急激な減少であります。

そして、野党第2党へ転落。

半年前から、KAIが予想するとおりの展開となるのであります。

そして、策士橋下徹にとっても。

まことに慶賀の至りとなるのであります。 KAI

豊洲問題の本質とは?

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豊洲問題、Twitterでは書ききれないので、こちらに整理しておくのであります。

・全面盛り土工事の設計書、予算計上、工事発注、全面工事完了の写真をホームページに公開、当初予算どおりの支払い執行。
・実際は、部分盛り土であったにもかかわらず、発注変更および支払い済み公金返還の手続きを行わず放置。
・市場建屋構造計算書に欠陥があるとの指摘に対して、都側は再計算をして問題なしと発表したが、第3者による検証を行わず、耐震基準を満たしていない可能性を否定できない。
・万一、耐震基準を満たしていない場合、姉歯事件同様、すべての建屋の建て直し。
・盛り土工事問題同様、建屋工事においても、設計書に基づく工事発注内容と、実際の施工内容の、さまざまな食い違いがあるにもかかわらず、工事発注変更および予算執行変更手続きを放置。

問題の本質は、橋下徹氏らが指摘するような環境問題に関する客観的データの検証にあるのではなく、東京都による工事発注手続きにおける、工事請負業者と結託した不正行為であり、かつ構造計算書偽造疑惑問題にあるのであります。

小池新都知事が目指すのは、今回の豊洲問題を典型にした、都行政と、これと結託した業者および都議会議員から構成される利権構造を徹底的に透明化し、都行政を根本から改革することにあるってことを、みなさん忘れないでいただきたいのであります。 KAI

小池百合子新都知事が誕生して、早1カ月。来月28日には、都議会本会議が始まるのでありますが、はてさていかなる展開となるのか。

今回は、この問題について考えてみることにするのでありますが、その前に、今起こっているこの問題についてであります。

 11月に予定されていた東京都の築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転について、小池百合子都知事が31日午後1時半から記者会見し、延期を正式に表明した。
中止判断は「PTの精査待つ」 損失発生に「金額が一人歩き」と不満

いわゆる築地市場移転問題であります。

この問題について考察する上での概観を、まずもって申しあげる必要があるのでありますが、これから取り上げる橋下徹氏の反応を始めとした、「落としどころ」的考え方では、この問題は解決せず、ではどうすればよろしいのかといいますならば、まさに小池新都知事が当選一番に表明した、「都政の透明化」でありまして、この築地市場移転問題の徹底的透明化以外には、この問題の解決はないってことを認識することなのであります。

そこで、まずは、橋下氏の「落しどころ」的考え方とは何であるかをご説明したいと思うのであります。

小池都知事が築地市場の移転を延期する方針とのこと。こりゃ、まずいな。改革知事をアピールするためだろうが、政治戦略・戦術としては失敗するだろう。延期したことによる混乱を上回るだけの落としどころになならない

築地市場移転問題は、まずは移転を進める。市場内業者による会議体を作って建物の使い勝手をよくするための協議を行い修正するところは修正する。これまでの建設を巡る違法・不適切さの原因究明をする。環境問題はほぼクリアー
小池都知事の築地移転延期。まずいな、政治戦略・戦術としては失敗するだろう - 8月30日のツイート


「落としどころ」とは、業界用語で言いますところの「絵を描く」ことであります。

検察や弁護士は、事件が発生すると、まず一番に描くのが、この「絵」であります。

ところがであります。実は、この問題の「絵」とは、通常の司法の対象となる二次元的絵画ではなく、動画的4次元要素をもった「絵」であるのであります。

すなわち、これから取り上げるところであります、すでに完成して開場を待つ豊洲新市場とはとんでもない建物であった事実をふまえて、これを前提にしたさまざまな可能性を考慮した「絵」を描く必要があるってことであります。

橋下氏も、ぜひとも以下のサイトで指摘されている「事実」を、ご確認いただきたいのであります。

築地市場を豊洲へ移転するのが不可能な理由。これは酷すぎる…。

建築エコノミスト 森山のブログ

おまけに、先日の新報道2001でも取り上げられた、豊洲新市場の建物の構造計算書問題であります。

 都によると、水産仲卸売場棟4階で床の防水対策として計約3800平方メートルにわたって敷設されている厚さ15センチのコンクリートが、構造計算書に記載されていなかった。

 都担当者は「構造計算書に不備があったが、耐震性を再計算したところ問題はなかった」と説明している。
豊洲市場の計算書に不備 小池知事、改革本部で確認へ 来月1日に初会合


「不備があった」どころの問題ではないのであります。

場合によっては、姉歯事件に匹敵する重大事件となる恐れもあるのであります。

ここであらためて橋下徹氏にも、よくお考えいただきたいのでありますが、築地市場移転問題の本質とは、実は豊洲新市場欠陥建築問題であった事実なのであります。

小池新都知事が新たに発足したプロジェクトチームでやろうとしていることとは、まったくもってまさにこのことなのであります。

この事実をもとに考えられる展開とは。

これこそが重要となるのでありますが、当然のように次の問題が発生するのであります。

・欠陥建築責任問題
・築地市場移転中止問題
・豊洲市場再建築を含めた新たな築地市場老朽化対策案の策定

もちろんこの流れになるのは、プロジェクトチームによる豊洲新市場が欠陥建築であるとの判断によるのでありますが、よもやさきほど引用させていただきました諸々の情報を無視することがなければ、この判断はまず間違いないと、KAIは考えるのであります。

以上が、小池氏の当面の問題についてでありますが、実はこのことこそ、冒頭に記しましたとおり、これからの小池氏の都議会運営を占う上で、重要なヒントとなるのであります。

実は、この小池氏の都議会運営についても、橋下徹氏と松井一郎日本維新の会代表が、否定的コメントをされているのであります。

それは、橋下氏が大阪府知事に当選した当時の府議会の状況と、今の小池氏の都議会の状況を重ね合わせた上でのこととは、KAIは重々承知しているうえで申しあげるのでありますが、当時の府議会と、今の都議会とでは、180度状況がことなることを、お二方は認識できていないと言わざるを得ないのであります。

すなわち、今の都議会の自民党とは、野党ではなく与党であると言うことなのであります。

つまり、小池氏はいまもって立派な自民党員であり、安倍自民党総裁との関係もきわめて良好なのであります。

橋下氏やメディアが、小池氏の新党結成をけしかけるのでありますが、この状況で新党結成の必要性も、またその実現性も、考えにくいといわざるを得ないのであります。

とはいえ、自民党とは言え都連とは敵対しているのも事実なのであります。

ここでポイントとなるのが、この都連をどう封じ込めるのか。

これが先ほどの、豊洲市場欠陥建築問題と言う「事実」であり、この「透明化」と言う武器の使用なのであります。

都連も(都連の意を受けた)メディアも、この武器には、対抗する術はないのであります。

そして、都議会与党の公明党を、この武器を使用して味方につけ、都知事の再議権と言う、権力行使であります。

この再議権こそ、自民党都連にとってもっともやっかいとなるものなのでありまして、過去やりたいほうだいであった都議会運営が、すべてこれでストップをかけられることになるのであります。

そこで生まれるのが、条件闘争であり、ここにこそ、小池新都知事の都議会運営における活路があるのであります。

はてさて、いかなる展開となりますやら。興味はつきないのであります。 KAI

燦然と輝くその彼女の姿が、いまから目に浮かぶのであります。

と言うことで、昨日行われました東京都知事選挙の投票結果についてであります。

と、その前に、既報の通り、公示日前日、7月13日のKAIの予想は、以下の通りであったことを、まずはお伝えするのであります。

な、なんと宇都宮氏出馬取り消し。あらためて、気が早いですが、都知事選得票予想でございます。ご査収ください。
小池百合子(63) 210万票
増田寛也(64) 110万票
鳥越俊太郎(76) 90万票
twitter、KAI@kai_report、22:05 - 2016年7月13日

そして、その結果は。

小池百合子(63) 291万票
増田寛也(64) 179万票
鳥越俊太郎(76) 134万票

なんと、KAIの予想通りに当選した小池氏の得票数が、300万票近くまで達したのであります。

もちろんこの理由は、59.73%と言う平成になって2番目の投票率の高さにあったのでありますが、なぜこんなに投票率が高くなったのか、まずはこの問題から検討してみることにするのであります。

まず一番の原因が、メディアによる鳥越候補の集中報道にあったことは、まず間違いないと思われるのであります。

ただ、これだけの原因ならば、ここまで投票率が上がることはなかったと言うのも事実ではないかと思われるのであります。

それは、もう一つの原因が、投票率に大きく影響しているからでもあると、考えるからであります。

すなわち、もう一つの原因とは、野党、与党両陣営による執拗なる小池バッシングであります。

さまざまなバッシングがあったのでありますが、選挙戦の流れを大きく変えたのが、このお二方の発言であったのであります。

福島瑞穂氏の「小池百合子は女装してるが中身はタカ派の男」
石原慎太郎氏大暴れ、小池氏に「ウソつき厚化粧女」

前者の発言に対して、すぐさま、小池氏の支持者から、小池氏は子宮を全摘出しているからといって男であるとは何事かと、猛反発。

後者に対しては、小池本人が、自分の顔にはアザがあり見苦しいのでカバー化粧品を使っていると反論。

この二つの発言と、その反論で、有権者の動きが、まるでうねりを上げるかのように大きく変わっていったのであります。

更には、メディア自体も、当初これらの発言を小池側を揶揄する意味で扱っていたものから、まったく異なる意味の報道へと、大きく方向転換せざるを得なくなっていったのであります。

この結果が、小池候補に支持を向ける女性たちが大挙して投票所に足を運ぶとともに、それだけにとどまらず、この発言に危機感を感じた、発言側である与党、野党の対立候補の支持者たちが、これまた投票所にかけつける事態となったのであります。

そこで、あらためて、投票率59.73%で、何が起こったのか、引き続き検証してみることにするのであります。

今回の都知事選挙の有権者数は、1108万人。

この約6割とは、660万人。

これに対して、前回、2014年の選挙では、有権者数、1068万人、投票率、46.14%で、投票者数が493万人であったのであります。

すなわち、今回の選挙では、前回の選挙に比べて、660万人マイナス493万人、167万人も多くの有権者が投票所に足を運んだのであります。

今回、KAIが予想した投票率は、40%。440万人が投票すると考え、その内訳として、7月13日時点の各候補者の得票率であったのであります。

つまり、何を申しあげたいかといいますならば、投票率40%の予想が、投票率60%であればどうなるかと言うことでありまして、換算しますとこうなるのであります。

小池百合子(63) 315万票→(実際の得票)291万票
増田寛也(64) 165万票→(実際の得票)179万票
鳥越俊太郎(76) 135万票→(実際の得票)134万票

なんと、鳥越候補の得票数が、これまた見事に的中していたではありませんか。

もちろん、当然ではありますが、予想得票順位も、的中。

そして、小池候補と増田候補の得票数の予想とのプラスマイナスの差も、ほぼ誤差の範囲であったのであります。

この予想が、なぜ実現したのか。

この仕組みにつきましては、また稿をあらためまして、ここで詳しくご説明したいと思うのでありますが、簡単に申しあげますならば、それはやはり「正統性」問題であるのであります。

3人の候補者それぞれの正統性を数値化いたしますれば、おのずと導かれる結論であったのであります。

かように、正統性とは、私たちの世界を奥深く支配している、根本の原理なのでありますが、このお話は、また次回以降とさせていただくのであります。

いずれにいたしましても、今回の選挙結果は、今後の政治情勢を占う上で、大きな潮流の転換点となったことは、間違いないのであります。

それは、橋下徹が大阪府知事に当選し、腐敗政治が蔓延していた大阪の政治に改革の日差しが差し込み始めた、その時と同じように、東京都庁に100年にもわたってしつこくはびこる利権政治への、根本改革への挑戦であります。

ここで意味を持ってきますのが、前回のエントリーでも触れさせていただきました、この会談なのであります。

安倍首相と橋下氏、都内で会談へ 改憲めぐり意見交換か

表向きの「改憲議論」はさておき、本題は、東京都政の今後であったことは、まず間違いないところであるのであります。

このあたり、またまた長くなりますので、かいつまんで申しあげますならこうなのであります。

・大阪と違って、東京は自民党主体で変えていく
・そのため、自民党都連の石原を含めて幹部をすべて替える
・小池知事と新都連の連携に、維新がいかに協力するか知恵をかす

これは、松井・橋下にとって一見、維新の東京地区での展開に不利に働くのではないかと危惧されるむきもおありかと思うのでありますが、まったくそうではないのであります。

すなわち、維新にとって党勢拡大は急務ではあるのでありますが、大阪府政でさえこれだけ苦労したのでありますから、ましてや巨大都政において、これを実現することは、並大抵のことではないのであります。

ここでもし、他党とは言え、維新と志を同じにするグループが立ち上がれば、維新としては、別に無理をする必要がなくなると言うものなのであります。

しかし、ほんとうに、この新都連なるものが実現するのか。

実は、これこそが、前回のエントリーでも言及いたしました、官僚軍たる自民党と、安倍・菅コンビとの戦いなのであります。

安倍・菅コンビにとって、官僚軍の巣窟である都連をたたく絶好の機会であるのであります。

もちろん、これを谷垣ではなく二階にやらせる。これまた官僚軍である二階に、なぜやらせるのか。

それこそが、責任の取り方なのであります。

もしここで二階が、甘い責任の取り方を取らせるならば、ただちに二階の責任問題とするのであります。

もちろん、二階としては今後の幹事長としての借りをできる限り排除するために、都連の思い切った改革に手をつけるしかないのであります。

そこで大きく機能してくるのが、もともとの自民党員である小池百合子なのであります。

ここで、実質的に、小池が都連を支配することができるようになるのであります。

すなわち、石原、内田に替わる都連会長、幹事長に、小池百合子と親交のある大物議員を任命するしかないのであります。

はてさて、あさっての内閣改造を含めまして、この人事は要注目であるのであります。 KAI

小池百合子は、誰と戦っているのか?

いよいよ、都知事選、最終日。趨勢は決しましたので、今回はこの問題をテーマに考えてみることにするのであります。

なんと、そこで、この問題の意味を読み解くキーとなる、重大ニュースが飛び込んできたのであります。

安倍首相と橋下氏、都内で会談へ 改憲めぐり意見交換か

都知事選の最終日、安倍が増田の街宣に参加するとの、2、3日前からのリーク情報が、ものの見事に打ち破られたのであります。

これが意味することは、きわめて重大なのであります。

すなわち、安倍・橋下会談の意味とは、何を意味しているか、なのであります。

明日が投票日と言う、まさにその前日、自党推薦候補の応援演説に向かわず、まったく無関係と思われる人物と会談する、その意味とは。

それは、簡単に言ってしまえば、戦後処理であります。

もちろん、都知事選の、であるのでありますが、今回は、これとは別に国政を大きく変えていく、そう言う戦後処理であるのであります。

もう少し具体的にご説明いたしますならば、ボロ負けの自民党東京都連の扱いについてなのであります。

このままいけば、現在の大阪自民党と二の舞の、そんな東京自民党を作りかねない。その危機感であり、その事態への対応なのであります。

昨年、11月22日、大阪維新の圧勝となった大阪W選、大阪自民党は、知事、市長、いずれも候補を立てながら、大敗。さらに最悪となったのが、大阪自民党と共産党との共闘であったのであります。

今回の都知事選挙は、図らずもまた、民共連合と自民党、この組み合わせの大敗となるのであります。

もちろん、なぜこうなるのか、安倍、菅、両氏は、当の昔から理解しており、自民党幹事長には、たびたび警告を発していたのであります。

そして、ここで気になるのが、もう一つの動静である、この自民党の肝心要の谷垣幹事長の入院なのであります。

KAIは、当初から、この入院は、大阪自民党に続き東京自民党の大敗の、責任問題が発端であるとにらんでいたのでありますが、本日の安倍・橋下会談は、このKAIの憶測を確信へと導くものとなったのであります。

すなわち、8月3日の内閣改造を見越しての、谷垣外しの理由付けであります。

谷垣外しの本来の理由とは、大阪自民党に続いて、東京自民党での選挙の大敗の責任を取らせることにあったのであります。

かように考えますれば、選挙明けの月曜日から何が起こるのか、大方の予想がつくと思われるのでありますが、そこで意味を持ってきますのが、本日の安倍・橋下会談だったのであります。

それは、東京自民党の解体であり、小池新知事への対応に他ならないのであります。

具体的には、東京自民党の解体をいかに進めればよろしいのか、小池新知事と自民党との関係をいかに図っていけばよろしいのか、そして、これに維新がいかに関わっていくのか、この意見交換が行われたと、かようにKAIは考えるのであります。

そこでであります。

今回のお話には、きわめて重要な、そして本質的な背景があることを、みなさまには、ぜひともご理解いただく必要があるのであります。

それが、冒頭の、このお話なのであります。

小池百合子は、誰と戦っているのか?

そしてその答えをご説明した、KAIのエントリーが、こちらであります。

情報戦とは--孫子の兵法応用編・シーズン2(8)

これをお読みいただければ明らかなように、小池百合子が戦っているのは、システム側、すなわち官僚軍なのであります。

一見、中国共産党の下部組織である共産党と、これまた南北朝鮮の下部組織である民進党、この2つの野党連合、そして、東京自民党との戦いであるかのように見えるのでありますが、その本質は、たった一人の女性と、巨大なる組織である官僚軍、このシステム側との戦いであったのであります。

ついでに申しあげますならば、現首相であります安倍晋三と官房長官菅義偉、この二人が戦っているのも、官僚軍なのであります。

え?

なんで自民党自体が官僚軍ではないのですか、との読者のみなさまには当然の疑問を抱かれることと思うのでありますが、これこそ、今回のお話の肝となる部分なのであります。

私たち人間社会は、きわめて複雑なシステムに支配されているのであります。

目の前の敵と思う相手と戦っていたら、実際は味方であったとか。

これを正しく理解する方法が、局地戦と大局戦の理解なのでありますが、これをご説明し始めますと、これまた恐ろしく長くなるのでありまして、今回は割愛させていただくのであります。

と言うことで、局地戦と大局戦。

今回でありますれば、共産党、民進党、東京自民党、これらとの戦いが局地戦なのであります。

そして、このすべての戦いこそ、システム側、すなわち官僚軍との大局戦であったのであります。

かようにご理解いただきますならば、長年システム側、官僚軍との戦いを繰り広げてきた橋下・松井コンビが、新たに自民党の中にあって東京自民党と言う官僚軍と戦う安倍・菅コンビが、会談して戦略を練るのは、当然至極なのであります。

さて、遅くなりましたので、明日、NHKの20時丁度にタイマーをあわせて、寝るとするのであります。 KAI

このKAI_REPORTも、もはや選挙ブログと化しているのでありますが、ポケモンGOよりなにより選挙ほど、この世で面白いものはないのであります。

と言うことで、都知事選挙予想なんであります(予想であって予測ではないが、この違いは、また別途)。

まずは、こちらから。

宇都宮氏も出馬のようですので、気が早いですが、都知事選得票予想でございます。ご査収ください。
小池百合子(63) 200万票
宇都宮健児(69) 90万票
鳥越俊太郎(76) 90万票
増田寛也(64) 85万票
twitter、KAI@kai_report、15:18 - 2016年7月13日

公示日前日の、KAIの大胆予想なんであります。

7月13日の夜、ここでハプニングが。

な、なんと宇都宮氏出馬取り消し。あらためて、気が早いですが、都知事選得票予想でございます。ご査収ください。
小池百合子(63) 210万票
増田寛也(64) 110万票
鳥越俊太郎(76) 90万票
twitter、KAI@kai_report、22:05 - 2016年7月13日

さて、このKAIの予想に対して、世間のみなみなさまは、どんな予想(予測)をなさっておられたのでありましょうか。
昨日時点では3人が横一線。
twitter、米重 克洋@kyoneshige、13:29 - 2016年7月13日

こちらは、JX通信社の米重克洋氏のツイート。

そして、同じく米重氏の、公示日当日予測。

瞬間風速だが、昨日・一昨日の調査(自社)では鳥越>小池>増田。前2人が接戦で増田氏は一歩遅れている。撤退表明を跨いだ宇都宮氏も質問項目に入っており、次回(週末)また変わる可能性大。記事にした参院大阪と同様トレンドを重視しているので、その辺も計算して早ければ来週前半にも記事に。
twitter、米重 克洋@kyoneshige、13:38 - 2016年7月14日

ほとんどの報道機関が、当初はこの立場であったのであります。

この中にあって、極端に小池候補を泡沫扱いするのが、この方であります。

あれだけ騒いでおきながら、小池百合子女史は都知事選で泡沫(70万票以下)の落選で、東京10区の衆議院議員は辞職し再選できそうになく、自民党も離党勧告ではなく除名になるわけで、外野としては面白いけど社会的には自殺に近いと思います。
twitter、山本一郎(やまもといちろう)@kirik、11:50 - 2016年7月13日

おおかたのマスコミ同様、見る目のなさを露呈されたようであります。

さて、こんな世間の前評判とはかけ離れて、なぜKAIは、小池候補が200万票もの票を集めるとの予想を立てることができたのでありましょうか。

しかも、3人中トップ当選が見込まれる鳥越候補に至っては、100万票にも届かないとは、いったいいかなることが起きると考えているのでありましょうか。

まずは、この後者の答えが、こちらであります。

あくまで昨日以前の情勢ですね^^。
これから起こること。
・鳥越氏が選挙中認知症の症状
・民進支持層が増田氏へ流れる
この結果の得票数です。
twitter、KAI@kai_report、22:27 - 2016年7月13日

なんと、KAIの、この予想が、序盤戦の今のいまから実現してしまったのであります。
現在、都知事選では、民・共勢力によって、徹底的な「鳥越隠し」が行われている。テレビにも出演させない、街頭でも話させない。理屈は簡単だ。鳥越さんが話さば、話すだけ、都知事として不適格な非論理的な老人であることが露見してしまうためだ。知名度だけで逃げ切ろうとする卑怯な選挙戦術だ。
twitter、岩田温@iwata910、11:56 - 2016年7月17日

もちろん、この「鳥越隠し」は、直接的な「認知症症状」ではないものの、鳥越候補の言動に問題があることを、如実に物語るものとなるのであります。

民共連合は、いったいなにを考えているのかと、普通に考えればだれでもそう思うところであるのでありますが、彼をテレビに出してしゃべらせて、票を落とすよりはマシとばかりの、次善の策であったのであります。

さて、その影響とは、いかなることと、あいなりましたでありましょうか。

・小池氏、鳥越氏が横一線。増田氏も小差で追いかける。

・党派別では自民支持層を増田・小池、無党派を小池・鳥越で分け合う。

・手堅く争点押さえる小池氏が健闘し鳥越氏と激戦に。増田氏は伸びが課題に。

・舛添問題での都議会の対応を「評価しない」有権者が7割。

・態度未定者はこの週末で4割まで減少も予断許さず。
<都知事選>小池氏・鳥越氏横一線、7割が都議会「評価せず」=JX通信社独自情勢調査の詳報


残念ながらと申しあげてもよろしいのでありましょうか、いまだ「鳥越隠し」の影響は出ていないと見るべきか、否、「鳥越隠し」のおかげの結果と見るべきなのか、それは、これから中盤、終盤の情勢を見るしかないのであります。

それでは、この中盤、終盤の情勢とは、いかなるものとなるのでありましょうか。

 ただ、全体として主要3候補の差は従来の選挙結果と比べて小差で、候補毎の得票差もそれなりに小さくなることが見込まれる。今回の選挙は、新人候補が乱立して激戦となる構図から、99年都知事選などとの相似が指摘されている。しかし、このまま情勢が推移すると3位候補でも100万票ラインを上回り、1-3位の候補の得票差も相対的に小さくなる、これまでにないタイプの結果となる可能性もある。
<都知事選>小池氏・鳥越氏横一線、7割が都議会「評価せず」=JX通信社独自情勢調査の詳報

この米重克洋氏の見立てでは、3人の候補者はすべて100万票ライン越えとのことであるのでありますが、この点において、KAIの予想と大きく食い違うところがあるのであります。

なぜ食い違いが出るのか、その理由は、実は簡単なんであります。

「鳥越隠し」の影響が及んでいない
小池氏が風をつかんだことが考慮されていない

まず最初の「鳥越隠し」の影響とは、これから鳥越氏の票が、この調査時点で見込まれる120万票から、積み上げられるどころか、ますます転がり落ちるように減じていくのであります。

すなわち、KAIの予想もするとおり、これは90万票まで転げ落ちるのであります。

一方で、小池氏。

これは、まさに風をつかんだと言ってよろしいのではないかと、思うのであります。

「風」とは「気」であります。

でありますから、その理由をご説明することは、きわめて困難であると申しあげるしかないのでありますが、ただ一つ言えますことは、小池氏を応援する人々の多様性なのであります。

従来からの党派性を帯びたカテゴリーを横断する、多様な人々の、具体的な選挙支援に、いまKAIは注目するのであります。

以上の考察によりますれば、この予想に変わりはないと、かように申しあげる次第なのであります。

小池百合子(63) 210万票
増田寛也(64) 110万票
鳥越俊太郎(76) 90万票

いかがでありましょうか。

まだまだ序盤であります。

中盤、終盤も、レポートしたいと思いますので、乞うご期待なのであります。 KAI

2016参院選総括

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おおさか維新にとって、今回1番の成果は、参議院における改憲発議2/3の、キャスティングボートを、おおさか維新が単独で握ったことにあるのであります。

このキャスティングボートを握る意味とは、維新の憲法改正案を受入れない限り、自民党案には賛成する必要がないってことなのであります。

そして、これは、もちろん憲法改正だけにとどまらず、他の法案の審議にも、おおきく影響してくることにもなるのであります。

と言うことで、この問題は、のちほど詳しくふれることにいたしまして、まずは選挙前の予測の検証であります。

・自民(改選50)民共連合失敗に助けられ増加(期待プラス10、政策プラス2)→プラス12→(結果55(当選後公認56))プラス5
・公明(9)民共連合失敗に助けられ増加(期待プラス4、政策マイナス2)→プラス2→(14)プラス5
・民進(46)6年前の勝たせ過ぎ反省から大幅減(期待マイナス10、政策マイナス10)→マイナス20→(32)マイナス14
・維新(2)(期待プラス4、政策プラス5)→プラス9→(7)プラス5
・共産(3)人殺し発言で無党派離れ(期待プラス8、政策マイナス5)→プラス3→(6)プラス3
・生活(2)消滅 →マイナス2→(1)マイナス1
・社民(2)消滅 →マイナス2→(1)マイナス1
・その他(7)→マイナス2→(5(4))マイナス2

合計 →プラス26、マイナス26→プラス18、マイナス18

残念ながら、的中は共産とその他のみ。生活、社民の消滅は期待値が大きかっただけに、それぞれしぶとく生き残ったのには、不本意の極みなのであります。

そして、KAIがマイナス20と予測した民進のマイナス14でありますが、これは一人区での勝ちすぎが原因とはいえ、一人区で民進を勝たせた東北地方を中心にした有権者(と2人も民進を当選させた東京選挙区(注1))のみなさんは、一体何を民進候補に期待しておられるのでありましょうか。

あれだけのデタラメな詐欺マニフェストで政権を獲得して、あれだけのデタラメな政権運営をして、おまけにいま、このときの反省も一顧だにないまま、民主政権時代の方が経済は良かったなどと、ふざけたことを言い、地球5周分のガソリンを税金で支払ってもなお、何の説明責任を果たそうとしない現役の政党幹部をかかえる、こんなデタラメ政党に、いまなお期待するものとは、いったいぜんたいなんなんでありましょうか。と、一人憤慨していることをここに記して、矛を収めることにするのであります。

(注1 民進2人目の小川敏夫が6番目に滑り込んだのは、田中康夫のオウンゴールにある。こちらにも書きましたが、多くのおおさか維新支持者が田中康夫に投票していないと思う。彼らが動いていれば小川との票差4万票は軽く超えたはず)

そこで、肝心要のおおさか維新なのでありますが、KAIの期待値が大きかっただけであって、これは順当な結果であったと言えるのであります。

ただ、少しだけ言い訳を言わせていただきますならば、今回新たに有権者に加わった18、19歳の若い人たちのおおさか維新への支持率にKAIは相当期待していたのでありますが、残念ながら他の年代と差がなかったことにあります。もちろんこの期待の根拠はあるのですが、よくよく考えれば大阪の高校生と言う特殊事情があったのであります。(注2)

(注2 今回18、19歳の投票率でありますが、KAIは55%と予測しておりました。結果は全国で45.45%でありましたが、大阪は50.80%と全国平均を大きく上回ったのであります)

とはいえ、冒頭にふれましたとおり、ここにきましておおさか維新は、国会におけるキャスティングボートと言う、大きな位置を占めることができたのであります。

それは、今後の国会運営において、様々な重要法案の審議に大きな影響を与えることができるようになると言うことでもあります。

具体的には、昨年の安保法制における議論で、維新の党が出した対案は、与党から一顧だにされることがなかったのであります。

もしこのときに、憲法改正発議の議論の途中であったなら、与党は安保法制の議論は別とはいえ、キャスティングボートを握る政党の出した対案をまったく無視するわけにはいかなくなるのであります。

少なくとも、なんらかの附帯条件を勝ち取るなどの交渉事が可能となるのであります。

そこで、にわかに再浮上いたしました、「おおさか維新の会」党名変更問題であります。

さきほどの注1にも書かせていただいたのでありますが、KAIは、田中康夫氏の落選は、まさにこの党名問題にあったと思うのであります。

それは、みなさんの想像される内容とまったく反対の意味での落選なのであります。

つまり、「おおさか」だから落選したのではなく、「おおさか」でなかったから落選したと、かように申しあげるのであります。

田中氏は、おおさか維新の候補として立候補しながら、松井代表と共同の街宣時以外は、決しておおさか維新ののぼりをあげることはなかったのであります。

ひたすら、自身の長野での改革がおおさか維新の身を切る改革、それを大阪に先行してやってきた実績を訴えたのであります。

いえいえ、田中氏の身を切る改革と大阪の身を切る改革は、全然違ったのであります。

何が違ったのかといいますならば、大阪では身を切る改革で生み出した財源で、それを子育て、教育に重点投資したのであります。

でありますから、田中氏は、この大阪での教育への重点投資のための身を切る改革を訴えない限り、長野での実績を言えば言うほど、身を切る当事者である公務員とその家族は、反発を強めるばかりであり、田中氏はまったくこれに気づかなかったのであります。

もちろん彼は教育の無償化も訴えたのでありますが、ここに長野での身を切る改革を挟み込むから、有権者には身を切る改革と教育の無償化がストレートに結びつかなかったのであります。

それではなぜ、いま「おおさか」を党名から外そうとするのか。

それは、「おおさか」を前面に出して戦った全国比例候補の石井苗子氏でさえ、全国で6万8148票であり、そのうち2万票が大阪の有権者からもたらされたものであったことを考えると、おのずと導き出される結論であったのであります。

すなわち、「おおさか」の名前を冠して、「個人」が全国で戦う限界であります。

それでも「おおさか」は、今回大きな役割を果たしたと言わざるを得ないのであります。大阪の2議席、兵庫の1議席は、その大きな成果であったことは間違いないのであります。

そして、ここにおいて、党名を「日本維新の会」に原点回帰すると言う、維新幹部の決断は、ポスト橋下維新の第2ステージへの挑戦でもあります。

いままで「おおさか」と言う冠が担ってきた役割は、今回新たに加わった6人の新人議員が引き継ぐことになるのだと、あらためて確認する必要があるのであります。

彼らや彼女たちが、国会と言う場で、「おおさか」を体現することこそが、日本維新の会の第2ステージの始まりであると、KAIは期待するのであります。 KAI