さて(暇なので)衆議院選挙の予想でもしますか(4)

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なんとも受入れがたい結果ではありますけれど、これが選挙と言うものであり、致し方ないのであります。

とりあえず、まずは結果であります。

公示前9/17松田馨氏9/17KAI9/30KAI10/5NICO10/11日経10/12KAI10/17産経10/21KAI10/22結果
自民 290→273→322→302→266→260→302→286→302→284(-18)
公明 35→34→35→35→34→34→35→33→33→29(-4)
民進 (88)→72→20
立憲 16→ → → →17→45→20→52→35→55(+20)
希望 57→35→9→49→77→69→29→44→37→50(+13)
共産 21→24→26→26→21→18→26→15→16→12(-4)
維新 14→18→30→30→26→10→30→10→20→11(-9)
社民 2→2→2→2→2→1→2→1→1→2(+1)
無他 37→5→21→21→22→28→21→24→21→22(+1)

今回のKAIの予想は、大きく外してしまったと言うわけであります。

理由は、簡単、予想する前からこの結果を受入れがたく、予想ではなく、希望の数字になってしまっていたからなのであります。

まあ、しかし、これもしばらくの辛抱。大阪都構想が実現した暁には、橋下徹の復活と維新の大躍進を夢見て、我慢の一途なのであります。

と言うことで、今後の政治の動きのキーとなりますのが、希望の党の今後の動向なのであります。

この希望の党、そもそもなぜこれほどまでに失速してしまったのか。

一つの見方として、こんな記事があるのであります。

小池百合子東京都知事の支持率は、希望の党立ち上げの表明以降に大きく下がった。左図はその推移だが、9月下旬に58%だった支持率は10月中旬には34%まで下がった。3週間で実に24ポイントもの大幅下落ということになる。

では、この時、小池知事から離れた支持層は一旦どんな人たちだったのか。9月下旬以降のJX通信社都内情勢調査で「支持政党別」の小池知事への支持・不支持の内訳を見てみると、特に無党派と与党である自民・公明支持層で大きく減らしていることが分かる。
3週間の独自調査データで分析する、小池知事・希望の党「戦略の不在」

そもそも小池支持が、なぜ「無党派と与党である自民・公明支持層」にあったのか、これを理解すれば、お話は簡単に理解できるのであります。

すなわち、昨年の都知事選挙の時を振り返りみますれば、小池候補に投票した大半の有権者は、対立候補である、腐敗まみれの自民党都連と候補を挿げ替えたあげくの認知症候補を担いだ野党そのものを拒否した人々であったのであります。

この流れは、先日の都議会議員選挙にそのまま引き継がれて、都民ファースト圧勝を招いたと言うことなのであります。

つまり、この1年間の小池支持層の実体とは、具体的な理由のある小池人気などでもなんでもなく、対抗勢力への批判票の単なる受け皿にすぎなかったと言うことなのであります。

この構造のまま衆議院選挙に突入して、さてどうなったかといいますと。

まず、批判対象であった自民都連が消滅。これによって公明党支持層と国政自民党支持層が離れたのであります。

続いて、民進党の受け入れによって、野合野党に批判的な無党派の支持層も離れることとなったのであります。

今現在、希望の党の支持層は、憲法改正および安保法制擁護を支持する無党派層と、かつての民進党内保守勢力を支持する人々だけが残っていると言えるのではないかと思うのであります。

まさに、今後の政治の動きとは、この希望の党を支持する人々が、今後の希望の党をどのように動かしていくのか、このことこそが大きく政治を動かすことになるのであります。

すなわち、今回当選した50名の議員が集まり、あらためて小池代表と誰を共同代表に選んだのち、共同代表が国会でいかなる討論をしかけていくのか。

もしこのプロセスの中で、小池外し、立憲同一会派、民進復党、憲法改正あるいは安保法制擁護の否定、これらどれか一つでも動きがあれば、一挙に希望の党は、これを支持する人々の支持を失い、瓦解にむけて大きく道を歩み始めることとなるのであります。

そして、これが起こる可能性は極めて高いと言わざるを得ないのは、なんとも哀しいことであると、KAIは言わざるを得ないのであります。

幸いにして、万一50名の議員が、一貫して憲法改正・安保法制擁護を貫きとおすことができますならば、国会の様子は一変するのであります。

これまでの4野党の反対一辺倒の風景から、維新議員が実践してきた是々非々の実質的議論の国会へと大きく変わるからであります。

そのとき、初めて、相変わらずの立憲、共産、社民が国会におけるガン政党であることが、白日の下に晒されることになるのであります。

まあ、これを期待しないで、KAIは待つことにするのであります。 KAI

p.s.維新11議席、よく踏ん張りました。おめでとう。