老衰死とBMIの関係とは

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老衰死は、数年前からBMIが減り始めることで予見できるってことを、昨日のNHKBSの再放送(ヒューマニエンス 40億年のたくらみ 「“死の迎え方” ヒトの穏やかな死とは」)でKAIは初めて知ったのであります。

そこでネットに情報がないか調べたところ、あったのであります。

 これまでに話を聞いた2人の医師によれば、老衰死する人は1週間~10日ほど前から水分や食事を一切取らなくなる。それは「食べたくても食べられない」のではなく、「食べたくない」「必要がない」から食べないのだという。

 しかし、老衰死する人の「食べたり、飲んだりする必要がない」時期はもっと前から始まっているのではないか? そんな疑問に答えてくれるのが、東京有明医療大学看護学部看護学科の川上嘉明准教授が作成した研究データ(図)だ。

 国内4カ所の介護保険施設で死亡した入居者131人を対象に、1日の食事量をカロリーベースに換算した数字、1日の水分量、BMI(体格指数)の変化を5年前までさかのぼってデータ分析したもので、対象者は全員が口から食べ、人工的な水分・栄養補給は施されないまま死に至っている。
「老衰死」は数年前に予測できる?、公開日:2017年03月22日 更新日:2017年10月05日

「これを見ると、BMIは亡くなる5年ほど前から落ちていき、2年ほど前になると不可逆的・加速度的に落ちていきます。最終的に『やせ』と判定される18・5をさらに下回る人が大多数です。食事も亡くなる1年くらい前から徐々に減っていき、8カ月前から目に見えて落ち、1日あたり600キロカロリーを切ってきます。水分も同じです。注目すべき点は、1200キロカロリーはこの年代の要介護高齢者が生きていく上で十分な栄養量にもかかわらず、食べても体重がどんどん減っていることです」

■BMI、食事量、水分量が不可逆的、加速度的に落ちていく

 食べたものが体重維持につながらないということは、「栄養が体格を一定に維持することにつながっていない」ということにほかならない。
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老衰死とは、顕著な病気による死以外の加齢による死を言うのでありますが、この時期がBMIが減り始めた数年後であると言うことが分かると言うのであります。

このお話を知って、我が家は大いに喜んだのであります。

と言いますのも、KAIの母親は現在95歳であります。要介護5ではありますものの、食欲は至って旺盛でありまして、持ち上げるのに重くなる一方なのであります。

この分ではありがたいことに100歳まで大丈夫のようであります。

追加でありますが、BMIの豆知識をご紹介して、今回のエントリーはお仕舞とさせていただくのであります。

[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される値。肥満や低体重(やせ)の判定に用いる。

肥満度を表す指標として国際的に用いられている体格指数で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で求められます(身長はcmではなくmで計算します)。

計算方法は世界共通ですが、肥満の判定基準は国によって異なり、WHO(世界保健機構)の基準では30以上を”Obese”(肥満)としています。

日本肥満学会の定めた基準では18.5未満が「低体重(やせ)」、18.5以上25未満が「普通体重」、25以上が「肥満」で、肥満はその度合いによってさらに「肥満1」から「肥満4」に分類されます。

BMIが22になるときの体重が標準体重で、最も病気になりにくい状態であるとされています。25を超えると脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが2倍以上になり、30を超えると高度な肥満としてより積極的な減量治療を要するものとされています。

なお内臓脂肪の蓄積は必ずしもBMIと相関しないため、メタボリックシンドロームの診断基準には盛りこまれていませんが、メタボリックシンドローム予備軍を拾い上げる意味で特定健診・特定保健指導の基準にはBMIが採用されています。
BMI(BMI)/ Body Mass Index / ボディ・マス指数 / 体格指数 /

 KAI