今回は、二人の天才の物語であります。
一人目は、日本で初めて本格的シミュレーションゲーム、The Towerを開発し、これも日本最初の本格的音声による対話型ゲーム、シーマンを開発した、みなさんご存じの斎藤由多加であります。
そして、二人目は、生成AIプロンプトエンジニア・情報セキュリティコンサルタントを名乗る田淵義朗であります。
彼らがなぜ天才であるのか、そのご説明は後程にしまして、まずは斎藤由多加であります。
現在斎藤由多加は何を目指しているのか、これを説明する記述があるのであります。
■ シーマン人工知能研究所は、なにを開発しているチームか?この開発を目指す「日本語会話エンジンモジュール」は、対話型ロボット用のエンジンであるのは明らかであります。
シーマン人工知能研究所は、日本語口語の会話エンジンの開発を目指しています。(ゲームソフト「シーマン」の続編をつくるチームではありません)
具体的に言うならば、いまありがちな、一問一答の会話エンジンではなく、記憶を持ち、あなたの言葉にウケたり、相槌を打つような、日本語の会話生成エンジンです。■ 「メロディ認識」、そして「願望エンジン」
シーマン人工知能研究所は、会話の中の「音」がもたらす文法的規則性に着目し、数値化するという試みをしています。
さらに、ユーザーの発話した言葉のイントネーションを解析し文法化する文法体系「メロディ認識」によって省略補完や文脈生成する言語という、まったく新しいアプローチ方法で「日本語の会話を理解するエンジン」の研究・開発に取り組んでいます。■ 目指す製品は、「日本語会話エンジンモジュール」
IoTの”ディスプレーレス化”はますます本格化します。
私たちのゴールは、国内のすべての「日本語で話をさせたいマシン」にライセンス可能な会話モジュールを提供すること。
それによって、日本を世界で最も進んだ会話AI先進国のひとつにすることです。
(シーマン人工知能研究所とは)
しかも学習機能は、一般的知識は事前にAIを使用して学習した上で、対話者との対話から様々な情報を学習し、成長していくと言うものであると思われるのであります。
これに最も向いているのが、癒し系ロボットではないかと思うのであります。
しかし、この製品はすでにあるのであります。
会話AIロボットとは?まるでかつてのシーマンのような音声による対話ができる癒し系製品が生まれる、この事実が意味しているものとは、斎藤由多加が間違いなくパイオニアの天才であった証明なのであります。AI(人工知能)によって返す言葉を考えて会話をするロボットです。
2020年6月にRomiが世界で初めて、ディープラーニングというAIの最新技術を用いて返す言葉を考える家庭用ロボット※として誕生して「会話AIロボット」というジャンルができました。RomiはAIによる発話生成と100種類以上の機能を通して、日常の小さな出来事も共有でき、まるでなんでも話せる友達のように
おはようからおやすみまで、あなたの1日に寄り添います。※2021年5月 ESP総研調べ
オリジナルAIによる 飽きさせない会話体験
Romiは、ディープラーニングの大規模言語モデル(LLM)を用いて、MIXI独自の大規模日本語会話データを学習させた独自開発のAIを搭載しています。
この日本語会話データは、話すとホッとするような、気持ちが自然と前向きになるようなデータを中心に構成されており、これによってRomiの明るく優しい会話を実現しています。
会話AIのモデルのアップデートを継続的に行っているので、Romiの会話スキルも進化し向上していきます。まるで生き物のような表現力
お話をしながら喜んだ顔をしたり、時にはいっしょに悲しんだり怒ったり、そのときの感情に合わせた動きと表情を都度生成し表現します。会話をしながらその時の感情に沿った表情をしてくれるので、家族や友達とするような自然な会話ができます。
また、表情だけではなく、歌いながら踊るような動きをしたり、ふいにクシャミをしたり、まるでペットのような愛くるしい動きもRomiの魅力の一つです。
(https://romi.ai/about-romi/)
続いて、田淵義朗であります。
定年退職を迎えた佐藤洋一(60歳)。40年間勤めた製造業を離れ、漠然とした不安を抱えながら毎日を過ごしていた。再就職の道は厳しく、このまま老いていくだけなのか…そんな時、偶然目にした「田淵AI塾」の広告が人生を変える。彼は、今、生成AIが、中高年にとって、とてつもない「知のパーソナルツール」となることに気付き、その普及に邁進しているのであります。「AIはシニアのパワースーツ」という言葉に導かれ、生成AIの世界に足を踏み入れた洋一。情報セキュリティ・個人情報保護の専門家として20年以上のキャリアを持ち、700名以上のコミュニティを運営する田淵義朗先生。AIの先駆者ジェームズ・スキナー氏との出会いから生成AI塾を始めた彼の熱意ある指導と、同じ道を歩む仲間たちとの出会いが背中を押してくれた。
(AIで新たなキャリアに挑戦したシニア4人の成功物語 ペーパーバック – 2025/6/16)
みなさん、中高年、特に文系の職種を選ばれてきた方々にとって、AIなどまるで無縁だと思われているのではないのではありましょうか。
これは、ある意味、スティーブジョブズが、マックやアイフォンによって、技術系ではない普通の人々にとって、「知のパーソナルツール」であることを実証したように、生成AIが、中高年にとって「知のパーソナルツール」であることを認知せしめる、とてつもない活動なのであります。
今やアイフォンを当たり前に日常使用しているのでありますが、発売当時、世間の評判は決して前向きではなかったのであります。
それを爆発的普及へと導いたのが、SNS上の、田淵義朗のような無名の人々であったのであります。
さて、彼が天才であるのか、爆発的普及の端緒を開いた人物を天才と呼ばずして、誰を天才と呼べばいいのでありましょうか。 KAI
コメント