March 23, 2006

ASPサービスと言うビジネスモデルの本質を読み解く(2)

なぜカスタマイズ不要か?

なぜカスタマイズ不要かを問うとき、なぜカスタマイズが必要かを問えば、自ずとその答えが出てきます。カスタマイズ必要論者の言い分はこうです。ビジネスプロセスは各社各様であって、すべからく一様には作れない。よってカスタマイズが必要であると。

確かに「ビジネスプロセスは各社各様」であることには同意します。しかし、「すべからく一様には作れない」には同意できません。なぜ一様には作れないのでしょうか。

これは、筆者のKAIモデルでいけば、「すべからく一様に作れる」となって、全く反対の結論が導かれます。この理由を説明するのは少々骨が折れる仕事ですが、目一杯端折って言うと、レイヤー化の方向が90度違っているからです。その結果、密結合の方向が、レイヤー化されているにもかかわらずレイヤー同士が結合すると言う方向になってしまっているからです。(えー?わからん?わからなくて当然です^^;)

もちろんこんな話では誰も筆者のプレゼンを聴いてくれませんので、もっとわかりやすい説明を考えるつもりです。

いずれにせよ、もし本当にカスタマイズしなくてもいいなら、ASPサービスにおける大半の問題は解決します。つまりSalesForceを含む今までのASPサービスの一番の問題が、このカスタマイズ要求にあるからです。ASPサービスの提供側はこのカスタマイズ要求に抗し切れず、応じてきた結果、結局受託開発と同じ労力を要するため割安な価格を提示できず、ビジネスとしては拡大しないと言う悪循環に陥っているのが現状です。SalesForceでさえこの問題を避けて通れないのは、以前のエントリーに書いたとおりです。

カスタマイズの必要のないASPサービスは、利用する方もサービス側も、とてもスムーズに導入できます。まさにインターネットに接続されたブラウザが動くパソコンさえあれば、申し込んだ翌日あるいは翌々日には、もうアプリケーションを利用することができます。これはEXCELを買って来て自分のパソコンにインストールして利用するのとは訳が違います。何十台で行う業務のアプリケーションが、こんなに簡単に使い始めることができるのです。

昨日のブラウザの話を含めて、この話は、ヘッポコは理解できるし、ヘッポコでないヤツは理解できないと言う話も、すでに書いたとおりです。この話はますます続きます^^;。 KAI

投稿者 : March 23, 2006 06:38 PM | トラックバック
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