September 06, 2006

YouTubeの成功要因は映像のシュレッド化にあるのではないか

YouTubeの本質は、映像の断片化(シュレッド化)によって、映像体験と言う体験を文章体験と言う体験に同質化したことにあるのではないか。

梅田望夫「シリコンバレー精神」刊行記念対談イベントにあるYouTubeの映像を、ひとつひとつ眺めながら、こう思った。

更に言えば映像体験の本質とは、その時間である。例えばテレビのCF。数十秒の世界の勝負です。これに対してそこで例えば放映されている劇場用の映画。これは1時間以上の映像の世界です。

この二種の映像に対する人の記憶に差はありません。長い時間視聴するほどより記憶するわけではないと言うことです。つまり人は映像を自ら好みの長さに細断し、記憶の断片として記憶しつづけます。これはつまり、1時間の映像を記憶するためには、同じ1時間が必要であり、またこれを再生するためには早送りしない限り、1時間を要すると言うことでもあります。

しかしもしこれがYouTubeのように映像が断片化できれば、映像とそのタグである文章情報に、瞬く間に還元でき、これによって映像体験が、今現在のGoogleによる捕捉可能な、文章体験と変わらない世界に、映像体験を引き込む力を持っているってことでもあります。

YouTube現象とは、実はこの映像のシュレッド化であり、文章体験化であって、まったくもって“映像”とは無縁の現象である、と言うのがKAIの結論です。 KAI

投稿者 : September 6, 2006 08:52 PM | トラックバック
コメント

人間の記憶については、コンピュータのような逐次記憶するのでなく断片化して記憶するのでしょうが、それだけではなくホログラフィーのような記憶の仕方のような気がします。いくつもの記憶の断片を重ねたようなイメージではないでしょうか。すべての断片に全体の記憶が重ね合わされていて意識の焦点のあった部分が鮮明に思い出される。そして周辺のぼやけた部分に焦点が集まると他の断片の中にある情報も集合してより鮮明になる。こんな記憶の仕組みがあるように思います。このような記憶の仕組みを、情報の記録の仕組みに使えないかと思っています。

Posted by: 松島好則 : September 7, 2006 09:14 AM

松島好則さん、コメントありがとうございます。
記憶を含めて人間の知覚作用と言うものは、まだしばらくは解明できないでしょうが、現象面の応用はそれなりの進展があると思います。
特にこの映像をいかに知覚作用としてコンピュータに取り込んでいくかは、一番ホットな研究テーマではないかと考えています。

Posted by: KAI : September 11, 2006 08:21 AM

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Posted by: fmyrdkeso : August 7, 2011 04:08 AM

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