February 16, 2007

法の支配

2/16付け産経新聞の「断」と言うコラムにこんなことが書いてある。

 2月9日の衆議院予算委員会で安倍晋三首相が「平和と民主主義、そして自由を守り、基本的人権を守り、法律の支配を確立」云々と答弁した。(中略)
 だが安倍首相の真意は別であろう。首相は「法の支配」と言うべきだった。一字違いは大違い。「法律の支配」と法治主義は大陸法系で発展してきたが、「法の支配」は、自由と人権を尊重するコモンロー(英米法)の根幹として発展してきた。(中略)
 一度の言い間違いではない。安倍首相は(私が耳にした範囲で)過去すべて「法律の支配」と語ってきた。(中略)
 間違いに気付かない記者や政治家も問題だが、気付きながら、注進しない官僚も問題である。過去の首相演説等が官邸の公式サイトに掲載されているが、そこでは「法の支配」となっている。誰かが、こっそり直しているのであろう。忠臣の取るべき態度ではない。今の官邸は、首相を裸の王様にしている。
(産経新聞「断」、潮匡人(うしおまさと)、2007/2/16、p.20)

ここに書かれていることが事実であるかそうでないかは容易に検証できるけれど、もしこれが事実なら空恐ろしい出来事である。

国の公式記録が、一役人の手で恣意的に書き換えられても、誰も何も言わない。

この一役人が、「法律の支配」と「法の支配」と同義であると認識して無意識に書き換えたとしても、首相が「法律の支配」と言ったのなら「法律の支配」と書かなければいけない。

コラムの筆者の指摘通りなら、首相周辺の人間から、この記事を読んでなんらかのアクションがあるであろうから、公式サイトはそのままに、安倍首相は二度と同じ言い間違いはしなくなるでしょうが、これはすなわち首相およびその周辺に、この二つの言葉を区別するだけの知識が欠けていた証拠となります。

これはこれで、別の意味で空恐ろしい出来事であります。

近年の、企業による品質管理問題、コンプライアンス問題の頻発は、実はこういった基本的な用語の知識の、欠如ないしは無視が根っこにあるのではないでしょうか。

政治の世界も言葉が命であるはずです。

今回は従来メディアである新聞の記事による指摘ですが、その背景に、インターネットによる検証機能の効用があることは間違いありません。

天網恢恢疎にしてもらさず。今回の指摘はこれを地で行く話です。

極論すれば人の生死さえも左右する力を持つ政治家に、緊張感もってシゴトをしていただくためにも、「天網恢恢」は欠かせません。 KAI

投稿者 kai : February 16, 2007 07:08 PM | トラックバック
コメント

fD1moh ozhqeybioyqu, [url=http://wnghgnrimkpj.com/]wnghgnrimkpj[/url], [link=http://zwarubsqrpgi.com/]zwarubsqrpgi[/link], http://gncgxopkjkri.com/

Posted by: ehqsxpkles : October 2, 2011 07:35 AM
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?