March 25, 2007

大相撲的運気論

せっかく大相撲が盛り上がってきたと思ったら、千秋楽はまったくこれに水を差すったらありゃしない。

14日目まではよかった。11勝2敗の朝青龍と12勝1敗の白鵬、両者ともモンゴル出身の大一番。白鵬はこれに勝てば、千秋楽を待たずして優勝が決まる。仕切りを繰り返すうち白鵬の顔がみるみる紅くなってきた。

しかし勝負は、あっけなく決まる。立ち合い直後、両差しにしめたと思ったか白鵬、一瞬のすきがうまれる。左足が徳俵にかかって後がない朝青龍。これを見逃さずとっさに引き落としをかけ左手が反応。見事に白鵬を送り出す。

さあ千秋楽と期待して観ていたら、朝青龍がはたき込みで2敗を守って決定戦に。これに白鵬ははたき込み返しで応える。

いったいなんなんだ、これは。

「なにがなんでも負けるわけにはいかない」丸出し相撲。

こんなんは大相撲じゃない。小相撲もいいとこですよ。

ひとしきり一人ハイタイドで憤慨する。

しかしマティーニを2杯飲んだら落ち着きました。

それはすでに終盤の13日目に始まっていました。何としても優勝したい白鵬にとって、残り3日間は東の大関、横綱との星のつぶし合い。ここで負けるわけにはいかない千代大海戦。

このときの引き落としは恐らく無意識だったのでしょう。イノシシのように突進する千代大海を、余裕で引き落としたように見えます。

明けて14日目の大一番、今度は自分が引き落としで敗れる。

そして千秋楽。朝青龍がはたき込み、白鵬もはたき込む。

もうこれは気の流れとしかいいようがありません。すなわち「引き」の気の流れの連鎖です。

これが「弱気」の「引き」であれば勝機はありえません。すべて「強気」の「引き」の気であるから、白鵬をして自らを優勝に導いたのです。

であるならばこう言う勝負も、ありか。

カウンターの上の、夢の中で一人納得したKAIであります。 KAI

投稿者 kai : March 25, 2007 10:15 PM | トラックバック
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