December 19, 2009

あの岡ちゃんとシンクロニシティ

あの岡ちゃんこと、サッカー日本代表監督岡田武史がこんなことを言っていたとは、びっくりした。

●遺伝子にスイッチが入る

岡田 経営者でも「倒産や投獄、闘病や戦争を経験した経営者は強い」とよく言われるのですが、どん底に行った時に人間というのは「ポーンとスイッチが入る」という言い方をします。これを(生物学者の)村上和雄先生なんかは「遺伝子にスイッチが入る」とよく言います。我々は氷河期や飢餓期というものを超えてきた強い遺伝子をご先祖様から受け継いでいるんですよ。ところが、こんな便利で快適で安全な、のほほんとした社会で暮らしていると、その遺伝子にスイッチが入らないんです。強さが出てこないんですよね。ところがどん底に行った時に、ポーンとスイッチが入るんですよ。

 僕は1997年のフランスW杯予選の時にスイッチが入りました。当時は今なんかと比べ物にならないくらい、日本中がちょっと気が狂っていたかのように大騒動していました。初めて出られるかもしれないW杯を前にして、みんなが何も分からなかったんです。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは


なんと「村上和雄」の名前が出てくるとは、感激です。

更に更にです。

 「負けるのは仕方がない。でも、このままだと何回やっても同じことの繰り返しだ。どうしたらいいんだろう」ということで考えたのが、明確な共通した目標を持つこと。そしてもう1つは、「このチームはこういうチームなんだ」という“フィロソフィー(哲学)”を作ること。実は僕はどこのチームの監督をやる時でも、フィロソフィーを作っていたのですが、日本代表だけは「たまに集まるチームだから、そんなのやってもしょうがない」と思って作っていなかったんです。そしてこの時、初めてフィロソフィーを作りました。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは


やっと作ったって、遅いんだよ、岡ちゃん。

お願いですから、もっと得点をあげる「可能性」にとんだ戦略を示してくれませんか?バーレーン戦を観ててもそうですが、「あなた」のサッカーを見てても、勝てる気がしないから面白くない。なぜ勝てる気がしないかって?

それは「あなた」のサッカーには、決定的に哲学レベルの戦略がないからです。

戦うのは「あなた」ではなく選手です。

選手がこうすれば勝てると理解していれば、必ずマイクロな局面でそれを実現するのです。「あなた」がやるべきことは、このこうすれば勝てると言う哲学を選手に徹底するだけです。しかし「あなた」自身がこの哲学を理解していないのですから、踏襲で勝てるわけがありません。
暗雲岡田サッカーと昇竜錦織テニスに見る気の研究(4)


この「哲学」が出てきたことで、ようやく岡田ジャパンは、失点することなく勝てるようになったのです。

もともと岡田は、守りの人だった。だから点は入れさせないかわりに、点が取れない。なぜなら、点を取られない体勢から、点を取りに行く体勢が不連続だからです。岡ちゃんは、守り抜いたあとのカウンターアタックで点を取れると考えた。しかし、この作戦がいかにもろいか。そうです、カウンターアタックが予想されれば、守るのは簡単。攻め込み過ぎないようにするだけです。

そうこう経験する中で、やっと、動的フォーメイションの意味が分かった。動的フォーメイションとは、点を取るための体勢であると同時に、点を取られないようにするための体勢だと言うことが。動的フォーメイションを維持すれば、万一相手にボールが渡っても、クイックで守備に入るだけの位置をキープできる。

問題は、いかにこれを選手に教えるか。Jリーグの監督と違って、選手との時間はきわめて限られる。そこでとった作戦は、「教える」ではなく「選ぶ」でした。ツータッチパスの意味を理解し既に試合で実践している若手を選んで起用する、でした。ベテランも、積極的にリーダーとなってこれをやれる者だけを残した。

そして、この結果は、香港に6-0、スコットランド戦2-0。得点より零封が大きい。いつも必ず失点を許していたこれまでと大きく変わった。
岡田監督と野村監督、あと週末テニス

この「カウンターアタック」についても、まったくその通りの話でした。

 それはどういうことか? 僕は理屈で選手を納得させて動かすことは得意なんです。例えば、トップレベルだと今、得点の約40%はフリーキックやコーナーキックなどのセットプレーから生まれます。残り60%のうちの10%は、キーパーのチョンボのような、どうしようもないアクシデントから生まれます。

 そして残り50%のうちどれくらいが普段よく言われたり、練習したりしている「後ろからボールをつないで相手を崩して点を取る」ということなのかというと、世界でも15%くらいです。日本のチームだと10%を切る。では、それ以外はどういう得点なのかというと、相手のボールを奪って速く攻めていくカウンターアタックなんです。

 ということは、カウンターアタックを抑えたら失点が減るということですよね。自分のチームが攻めている時に、敵のフォワードが1人残っているとしましょう。これに対してディフェンダーが2人残ります。この1人を抑えたら、カウンターアタックの脅威が半分になります。僕はいつも敵のフォワードの1メートル前に1人、3メートル後ろに1人を位置取らせて、前に来るボールは前者がカットして、後ろに来るボールは後者がカットするようにしています。これをやるだけで失点が激減します。そうすると選手も「おお、なるほど。監督の言う通りにやったら勝てるなあ」となります。

 ところが、そうやっているうちに困ったことが起こりました。サッカーの攻撃では、相手のゴールに一直線に向かうのが手っ取り早くて一番いいわけです。ところが相手もそれが怖いから、中央のディフェンスを固めます。そうすると僕は「中央を攻めに行ったら、カウンターアタックを受ける。ボールをサイドへ出せ」と言うわけです。

 最初のうち、選手はやっぱり中央に行きたいわけです。かっこいいし、面白いし、サッカーの醍醐味ですよね。「中央に行きたいな」と思うけど、監督が「サイドへ出せ」と怒鳴っている。「しょうがないな」ということでサイドに出す。そうすると、やっぱり勝つんですよ。これで選手がどうなるかというと、「監督が言った通りにやったら本当に勝つな」ということで、だんだん一番大切な中央を見ずに、ボールを持ったらロボットのようにさっとサイドに出すようになったんです。

 ど真ん中が空いていたら、ど真ん中に行くのが一番いいんですよ。ところが、「監督の言う通りやったら勝つ」とみんな思ったら、何も考えずにサイドに出すようになった。そういう選手たちを見ていて、「俺は本当の指導者なのかな。こういう指導でいいのかな」と勝っても勝ってもずっとどこかに引っかかっていました。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは

いや、引用しだしたら切りがないけど、とっても良いことを話しているので、あとひとつ。

岡田 5つ目が「improve」。「今を守ろうとするな。常にチャレンジしてもらいたい」ということです。チャレンジしていくと必ずそこに壁が現れます。甘い誘いも来たりします。でもその時に、先ほど言ったように遺伝子にスイッチをいれるためにも「絶対簡単にあきらめるな」と。「壁は邪魔をするために現れてきているわけじゃない。本気で目指しているかどうかを試すために出てきている。本気なら必ずその壁を乗り越えられる。本気じゃなかったらあっさり壁に阻まれる」、そう選手に言っています。
岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは

来年のワールドカップ。岡田ジャパンは、十分期待できます。岡ちゃん、がんばれ! KAI

投稿者 kai : December 19, 2009 08:01 PM | トラックバック
コメント

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