May 08, 2011

浜岡と散歩

浜岡原発、運転停止要請。これを聞いて、一番に脳裏をかすめたのが、これ。

リーダーがいかなる言辞を弄しようとも、人々はこの人物が考えている「自分自身の問題」がいかなるものか、瞬時に感じ取ることができるのであります。
末期的シンドロームの本質


緊急記者会見を見て、もしあなたがこれを「胡散臭い」と感じなければ、あなたの余命はそんな長くはないと自覚した方がよろしい。

でも、いちばん生き延びる確率が高いのは、「今日はなんだかスタジアムに行くと『厭なこと』が起こりそうな気がするから行かない」と言って、予定をキャンセルして、家でふとんをかぶっている人間である。
WTCテロの日も、「なんだか『厭なこと』が起こりそうな気分がした」のでビルを離れた人が何人もいた。
彼らがなぜ危機を回避できたのかをエビデンス・ベースで示すことは誰にもできない。
「ただの偶然だ。理屈をつけるな」と眼を三角にして怒る人がいるけれど、そういう人には「そうですよね」と言ってお引き取り願うしかない。
けれども、「どうして私だけが生き残ったのか、理由がわからない」ということは、よくある。その場合に「単なる偶然である」と言って済ませることのできる人はきわめて少ない。
ほとんどの人は「自分だけが生き残った理由」について考える。
弁慶のデインジャー対応について


久しぶりのウチダ先生のエントリーでありますが、こんなリーダーについていったら「なんだか『厭なこと』が起こりそうな気分」と言うのを、いまのあなたが感じることができるかどうか。

今回は、これを二重の意味で、みなさんのこの感覚が試されているのであります。

それは巧妙なまでに、原発反対派に乗ずると言う形によって、この『厭なこと』の感覚を封じているからに他ならないからであります。

そもそもにおいて、この男の「自分自身の問題」が、まるで「国民」にはなく、「我欲」にあるのはいまさら言うまでもないのでありますが、これは今回の「唐突」記者会見からもまったくもって明らかなんであります。

すなわち、この運転停止要請のいったいどこに、福島の住民のような「国民」の存在が考慮されているのかと言えば、あるのは原発怖いと言う「プロパガンダ」のみ。

この「異常」な思考過程をして、「なんだか『厭なこと』が起こりそうな気分」を感じることができないのは、これから起こる「危機」を、あなたはこれを生き延びることはできない。そう申し上げるのであります。

おいおい、ぶっそうなことを言うもんじゃない、とお怒りになる前に、今一度よーくお考えいただきたいのであります。

これから来る「危機」。

これがなんであるのか、おわかりにならないこと自体が、そもそもにおいてあなたの「余命」が保証されないことと同義なんであります。

それは、間もなく来ると言うもう一度の「大地震」であり、これによる阿鼻叫喚の地獄絵であります。

なんだ、この男の言う通りじゃないか、と思うのは、だから「余命」がないと申し上げているのであります。この男が言っているのは「原発」対策。決して「大地震」対策ではないのであります。

いまのいま、眼前の「地獄絵」もままならないと言うのに、この男はもう次の「興味」であります。しかも肝心要の「大地震」対策ではない。

こんな男がリーダーのまま、もし本当に次の「大地震」が来たなら、いったいぜんたいこの国はどうなってしまうのでありましょうか。KAIは、瞬間的にこの恐怖感を抱かざるを得ないのであります。

もはや、一刻の猶予もないのであります。神様、どんな方法でもかまいません。一刻もはやくこの男を目の前から消し去ってください。お願いします。

と言うことで、地震以来、中止していた早朝の散歩を、ゴールデンウィークを契機に再開。

2ヶ月近くの間に、散歩コースの景色が一変。

もともとペリカン便の物流基地だったところがゆうパックのそれに変わって間もないと言うのに、空き倉庫になっていた。大丈夫かね、斎藤次郎くん。

その目の前の駐車場が、都心ではめずらしい広々とした駐車場つきコンビニに変身。と思いきや、こちらもお店の正面に設置した時計が止まったまま。1週間誰も直そうとしないで、時間は止まったまま。

そしてこの先にあった老舗のタクシー会社国際自動車が倒産、車も人もいなくなってもぬけのから。この不況でタクシー業界も淘汰の嵐に突入のようです。この余波をまともにくらったのが、この営業所周辺にあるタクシー運転手の自家用車目当てのコイン駐車場。夜間800円だ500円だと料金値下げ競争を繰り返した挙句、いまや1台もとまっていない。

さらに行くと、いままで花やしきと化していたビルの様相が一変。ビル一面を囲んでいた花壇の花がすべて枯れてなくなっていた。ビルの持ち主が中国山東省公使と変わっている。もともと子供服メーカーのオーナーがこのビルを建て、事業に失敗して、抵当に取られたもの。これを買った次の持ち主の、花好きの奥さんが、ビルの壁を花で埋め尽くした。それがまた次の持ち主に。

ま、変わったといってもこれぐらいですが、雨降りの日だけはどうしても散歩に出る気にならないのは、いたしかたないのであります。 KAI

p.s.池田先生がいいこと書いてます。「中部電力は法的根拠のない「要請」に屈服するな」と言うのは、その通りで、しっかり議論したうえで(つまり国民合意のもとで)法的手続きを経て浜岡を停止するのは、なんの問題もない。それは、すべての責任をこの男が取るということだからです。

投稿者 kai : May 8, 2011 06:06 AM | トラックバック
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