情報戦とは--孫子の兵法応用編・シーズン2(6)

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さて、しばらく間があいてしまいましたが、大阪市長選の結果も出ましたので、今後の展開がいかなるものになるか、これをご説明したいと思うのであります。

まず、最初に取り上げますのは、「橋下終わった」などと言う言説であります。

終わった橋下市長の時代(外から見る日本、見られる日本人、ヒロ、2014年03月24日10:00)
読む価値もない文章でありますので、リンクは張っていないのであります。

それにしても、みなさん、この「終わった」なる言説、いままでいったい何回繰り返せば気が済むのでありましょうか。

まさに、橋下は「ダイハード」を地でいく政治家であると、みなさん自身が証明なさっているのではありませんか。

そうです、全然終わってもいないし、いまやマスコミ、野党がこれから何が起こるのか、戦々恐々、身構える情勢へとおおきく進展していっているのであります。

え?なんで?

新聞もテレビも、こんな投票率や白票では決して信任されたことにならない、一大キャンペーン中ではありませんか?

なーんて、訊かないでください。

そもそも、開票結果が出て以降、なんで全国紙の1面がすべてでかでかと橋下関連の記事でうめつくされ、各テレビ局の朝のトップニュースのヘッドラインに取り上げられているのか、みなさんこの理由をお考えいただきたいのであります。

それは、決して彼らが積極的に評価しないけれど、37万7千票と言う驚異的得票数の重みにあるのであります。

この意味を理解するためには、初登庁の記者会見時の映像を思い出す必要があるのであります。

次々と記者からの質問によどみなく答える、橋下市長。

会見終了時、ぐうの音も出ない記者たちを残して会見場を後にする橋下徹の後姿が、会見の結果を象徴していたのであります。

もはや、これ以降、橋下徹のいないところでなんと言おうが、橋下徹に面と向かって、司会者もコメンテーターも何もいえなくなってしまったのであります。

橋下徹が生出演した、昨日の夕方の各局のニュース番組は、久しぶりに爽快感にあふれるものであったことをお伝えして、もやは、マスコミは、受身にまわったことがこれで証明されたのであります。

そして、もう一方の野党の議員の方々。

37万7千票とは、市議会を解散に追い込むためのリコール請求が成立する票数を立派に上回っているのであります。

すなわち、橋下はいつでも議会を解散に追い込むジョーカーを手に入れたのであります。

もちろん、これを簡単に切るわけではないのであります。

切るわけではないのでありますが、これはすなわち、野党にとっても、「受身」側に廻ってしまったことを、思い知らされる事態とあいなったしだいであります。

さらにであります。

今回の選挙期間中の、数十回にもおよぶタウンミーティング。公務を気にする必要がないおかげで、橋下徹自身による市内のいたるところで精力的に行われたこのタウンミーティングに集まったのは、維新支持者だけではなかったのであります。

都構想には反対と言う割りに、いまひとつよくわからないと言う、多くの野党支持者も押しかけていたと言う事実は、今後の展開を占う上で、きわめて重要な働きをするといえるのであります。

それは、何かと申しあげますならば、野党支持者の中にも、都構想へ理解を示す人々が現れ始めているからであります。

決して野党議員が言うように、都構想は非現実的政策ではなく、市の予算を、医療、福祉、教育に重点配備するための、きわめて現実的施策であることに、市民の多くのみなさんが、気づき始めたのであります。

情報時代のチカラとは、まさにこのことであります。

真実を知った市民のチカラとは、強大であります。

このチカラが、うねりとなって、この8月までの情勢を大きく変えていく。

これが、橋下徹にとっても、維新にとっても、大きな追い風となっていくことは、間違いないと、KAIはいまここに断言するのであります。 KAI