あらためて「おおさか維新」と言う名のパワーを感じた(3)

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他に話題がないのかとの、クレームをものともしないのには、訳があるのであります。

昨年の大阪ダブル選挙に続きまして、投票日まであと4日と迫った今回の京都3区衆議院補選は、日本の、これから10年間の政治の趨勢を占う、きわめて大きな天下分け目の戦なのであります。

そして、ようやく、KAIの考えているとおりの情勢判断を思わせる記事が出だしたのであります。

さて、岡田克也はどうして告示日に札幌に入らず、もう一つの長岡京の方に入ったのだろうか。ある筋から入った情報では、実は京都3区も民進党が苦戦なのだという。一瞬、信じられずに驚いてしまった。東京では、と言うよりマスコミとネットの情報では、自民党が降りた京都3区は無風であり、泉健太の勝利は確定で、誰も接戦だなどと思っておらず、民進党が苦戦など想像もしていない。京都は民進党(民主党)の牙城でもあり、同時に共産党の伝統の聖地でもある。ダブル地盤の固い固い土地だ。比例から鞍替えした泉健太は知名度が高く、補選に出馬するまで現職議員だった。それが、自民党が候補を立てずに逃げた選挙で、お維の無名新人候補を相手に、どうして苦戦だの接戦だのという噂が立つのだろう。東京の感覚ではキツネにつままれたような話だ。だが、子細を見ると、共産党は京都3区で自主投票で、泉健太に推薦を出しておらず、民進党の方も共産党の支援を嫌って共闘を隠す戦術に出ているのだと言う。前原誠司と泉健太なら、その行動選択もむべあるかなで、彼らのネイティブ(=反共の立志)からの理の当然と頷いてよかろう。ということは、自民党の支持者がどちらに流れるかで結果は決まる。

民進党への強い逆風の現実を鑑みれば、京都3区の「接戦」も十分あり得ると思い直した。
朝日の1面大見出しが暗示する補選情勢 - 京都3区の泉健太も苦戦か

民進党への強い逆風の現実を鑑みれば、京都3区の「接戦」も十分あり得ると思い直した

まさに、この通りの情勢であると、KAIも考えているところなのであります。

しかしながら、現実は厳しい。

京都3区補選の情勢(引用者注:共同通信調査)
泉健太(民進党公認社民推薦)が先行(10ポイント以上優勢)
態度未定者は5割近く

泉:自民支持層の4割強・公明支持層の3割強
森:維新支持層の5割弱
小野:他党支持層への食い込みが課題
田淵・大八木・郡:厳しい
http://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=239458&comment_sub_id=0&category_id=256 …
Twitter、泡沫結集の会@jiyuu_s

京都3区補選情勢(朝日調査)
泉健太優勢

泉:民進支持層固める・共産支持層9割近く・自民公明支持層に浸透・無党派層の9割近く
森:おおさか維新支持層まとめる・自民支持層3割弱・無党派層に浸透せず

残り4人の順番:田淵・小野(こころ)・郡・大八木(幸福)
※態度未定者は4割前後
Twitter、泡沫結集の会@jiyuu_s

京都3区補選情勢(日経調査)
泉健太がリード(約3割前後が態度未定)

泉:民進支持層の9割超・共産支持層の4割・自民支持層の3割強・無党派層の3割
森:おおさか維新支持層の6割超・(他政党支持層への)広がりにかける

※無党派層の5割と共産支持層の4割が態度未定
Twitter、泡沫結集の会@jiyuu_s

すべての調査で、民進泉健太の優勢を伝えているのであります。

ただ、これは選挙戦前半の調査でありまして、今週1週間でどう転ぶか、まったくもって予断を許さない情勢であるとKAIは考えているのであります。

そして、この選挙の結果を大きく左右するのが、そうです、いつもながらの「情報戦」なのであります。

過去8年間、大阪の地で、政治家橋下徹の戦いとは、すべてこの情報戦であったと言っても過言ではないのであります。

とりわけ、大阪都構想の住民投票においては、アンチ橋下の名の下に、メディアも含めた反都構想の情報戦を展開して、都構想否決へ追いやることに成功したのであります。

では、今回の補選における情報戦が、いかように展開されているのか。

さすがに、橋下不在では、アンチ橋下で集結できないと言うことで、もろに影響を受けたのは、テレビであります。

情報戦においては、テレビこそもっとも影響力が大きいのでありますが、どの番組でもアンチ橋下の皮肉の一つも言いたいところ、おおさか維新では正面きっては批判しようがないのであります。

そこで編み出したのが、「おおさか」叩きであります。

・なんで「おおさか」が京都にまで口出しするんや
・なんで京都が地元でもなんでもない候補を出すんや

この情報戦に、一時、維新支持者自体が動揺してしまうのであります。

そこで飛び出したのが、反維新メディアによる「おおさか維新」改名報道であります。

もちろん、すぐさま代表の松井一郎は完全否定。

しかし、この改名問題は、その後も燻り続けるのであります。

そして、ここで熊本大地震が発生するのであります。

おおさか維新は、地震のあった翌日早朝、地震対策本部を立ち上げ、九州出身議員を中心に現地に派遣、地震対策対応に当たったのであります。候補者森なつえは、この日1日と翌日の午前中、選挙活動を自粛したのであります。

一方の、民進党候補といえば、朝から変わらず街宣活動に勤しんでいたのであります。

この事実が、一部ネットで取り上げられると、民進党側と思われる人物が、なんととんでもない情報を拡散する暴挙に出るのであります。

維新「熊本地震の人命より選挙」に反感は?
引用するのも汚らわしいのでありますが、なんと地震翌日街宣活動に勤しんでいたのはおおさか維新であり、地震対策本部を立ち上げたのは民進党であると主張するのであります。

これは、まったくもって、偽情報による選挙妨害、犯罪行為そのものなのでありますが、まさにこれこそ情報戦なのであります。

情報戦の中でも、この戦術は、民進党の政治家を始めとしたデマゴーグが最も得意とするデマゴギーの典型的パターンなのであります。(詳細はポピュリズムとデマゴーグを参照してください)

すなわち、闘争相手である政敵の主張をそのまま乗っ取り自分たちの主張であるとする一方、逆に自分たちの論点の弱点を相手の弱点であると主張するのであります。

その論争に詳しくない第三者がこれを聞けば、あたかも、デマゴーグ側ではなく彼らの政敵こそが間違っているかに思えてしまう、そんな狡猾な手法なのであります。

今回の補選において、まさに人命より選挙であったのは、民進党候補そのものであります。これはまぎれもない真実なのであります。

はたして京都市民は、このデマゴギーにいかなる反応を示すのでありましょうか。

ここで、KAIが信じますのが、「正統性」思想であります。

詳細なご説明は省かせていただくのでありますが、民進党の候補、おおさか維新の候補、どちらに正統性があるのか。

これは、明らかにおおさか維新にあるのであります。

正統性とは、時間的整合性であります。

これこそが、橋下徹が実践してきた、この8年間の政治そのものなのであります。

4月24日は、これが証明される日となるのであります。 KAI