おおさか維新と渡辺喜美問題について

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もう話題、これしかないんかいってな突っ込みは、横におかさせていただくといたしまして、この問題を取り上げないわけにはいかないのであります。

この渡辺氏の入党問題に、さっそく反対を表明したのが、この方であります。

 私は渡辺さんの入党には反対です。今回の件は、衆参同日選挙を睨んでの行動なのかもしれないけど、おおさか執行部は焦り過ぎだなぁと思います。渡辺さん経由の候補者がって部分もあるんでしょうけども。旧みんなの党で合流してくる人たちもいるだろうし、それも計算には入ってるんでしょうけど。私としては渡辺さんがみんなを再興させて、そことおおさかが組むのならベターだと思っています。維新が国政で力を失ったのは、そういう焦りから既存勢力と組んだことなんだから、その辺はいい加減学習してほしい。
渡辺喜美氏の入党打診に想う今後のおおさかの展開について
この記事の筆者、粉屋さんのお気持ちは痛いほどわかるのでありますが、選挙とは戦(いくさ)、この戦に勝つためには、孫子の兵法を待つまでもなく、まずもって一番に戦略が必要であることは、絶対的真理なのであります。

しかして、粉屋さんの戦略であります。

 私はおおさかが政権をとる日は待望していますが、国政での成果がないと票も付いてきません。おおさかが今、目指すべきは市長・地方議員を多く抱えて、おおさか改革の果実を多くの有権者に実感してもらうことです。その上での国政です。そういった市長経験者を多く抱えて、彼らを国政に送り出していく体制作りこそが必要です。

 現状のおおさかの売りは国政の成果ではなく、その政治色が白いことです。既存勢力とは支持基盤などの立ち位置が違うという点にあります。分裂によって色を落としたのに、またぞろ違う色を入れたらその部分だけが目立ちます。渡辺さんにどうこうはないけど(多少薄目になる部分はありますが)、党の看板を背負った人を入れればそのついている色が大きなシミとして有権者には映ります。おおさかという純白の布にでっかい色のしみがつくんだからそこしか目立たないことになります。

まずは、大阪に続く、全国各地方での実績作りであり、その旗振り役である「おおさか」は、維新スピリッツで勝負する必要がる。

これが、KAIが要約した、粉屋さんの戦略であります。

つまり、おおさか維新の維新スピリッツと言う旗印に、渡辺喜美と言う「色」を混ぜることは、選挙にとっておおいにマイナスになると、そう言う主張なわけなのであります。

この粉屋さんの論理は、まさにその通りなのではありますが、しかしながら、この論理は、あくまで「戦術」レベルにおいてと、限って理解しておく必要があるのであります。

すなわち、さきほども申しあげさせていただいたとおりなのでありますが、選挙とは戦であります。

まずもって一番に必要となりますのは、戦略であります。

戦略とは、もう少しくだいた言い方をいたしますならば、それは「価値観」であります。

この戦において、何を最も大事にするか。

おおさか維新にとって、来る参院選において、もっとも大事にするべきこととは。

もちろんこれは、決して、粉屋さんの言う「純白」、維新スピリッツではないのであります。維新スピリッツとは、あくまで「条件」、「戦術」であるのであります。

では、肝心要の、選挙に勝利するための戦略、価値観とは何か。

それは、おおさか維新の支持率であります。

つまり、選挙の目的とは、今回の選挙そのものの勝利ではなく、おおさか維新の支持率獲得に他ならないのであります。

この詳しいご説明は後ほどにいたしまして、いま現在、橋下徹が毎週のように行っている維新地域政党合同の講演会や、地上波へのテレビ出演とは、実はこの戦略に基づくものなのであります。

そこで、であります。

なぜ、維新の戦略が支持率であり、この支持率を戦略にする意味とは。

これを、これからみなさまにご説明したいと思うのであります。

これも、すでに以前のエントリーで何度か取り上げてきたことではあるのでありますが、「支持率」とは、「信頼」であり「期待」であるのであります。

そして、この「信頼」とは、正統性、すなわち時間軸上の一貫性であります。

いかにすれば、大阪はもちろんのこと、大阪以外の全国で、この維新の信頼を獲得して、おおさか維新の支持率を上げていくことができるか。

これこそが、おおさか維新にとってもっとも重要な戦略となるのであります。

もし、全国レベルで、民進党以上の支持率を獲得できた暁には、いかなる事態が待ち受けているか、ぜひみなさまには、これをご想像いただきたいのであります。

と言うことで、具体的に、渡辺喜美が関東の比例候補になれば、これは間違いなくおおさか維新の支持率をあげることになるのであります。

しかしながら、これを、旧みんなの票を集めたにすぎないとの批判をする方々には、これがそれとは決定的に違うことであると、KAIはいま申しあげるのであります。

みんなの候補である渡辺喜美が集めた票と、おおさか維新の候補である渡辺喜美が集めた票との間にある、明確な違いとは、それは、一貫した維新への信頼であり期待であります。すでに存在しないみんなへの信頼も期待も、いまはもう存在しないのであります。

と言うことで、KAIの結論であります。

7月の選挙の結果、3ヶ月以内に、これは間違いなく、おおさか維新が、民進党を、支持率において抜くのであります。 KAI