November 28, 2012

情報戦とは−−孫子の兵法応用編・パート11

いやはや、KAIはもう涙がでそうであります。

また、政権の枠組みが今後どのようになるのが望ましいと思うか聞いたところ、▽「民主党中心の政権」が9%、▽「自民党中心の政権」が22%、▽「民主党と自民党による連立政権」が28%、▽「民主党・自民党以外の政党が中心の政権」が25%でした。
衆院選「必ず行く」61%に、11月26日 19時7分


なんと民主自民の連立政権が1位。

やっぱり、3年前の選択は、決して「気の迷い」だけではなかったようであります。

先日、橋下が大阪で街頭演説しているとき、瓦礫受け入れ反対のシュプレヒコールを叫んでいた女たちもそうでありますが、こいつたちには、東北福島の復興などと言うのは、まったくもって眼中にないのであります。

嗚呼、何をかいわんや。

と、気を取り直して、ひとつひとつ、問題を解決するしかないのであります。

そこでまず、「金融緩和」問題であります。

ここでもまた、なぜか、「日銀」擁護派は、現在の「円安」、「株高」に一切コメントしない。と言いますか、コメントしようにもコメントできないのであります。だんまりを決め込むのであります。

現在の事象でさえ説明できない理論が、なぜ彼らは、世間に通用すると「主張」できるのか。

まずもって、現在時点において「実証」されていることに対しての、この「反証」を示す以外には、一切ないのであります。にもかかわらず、あいもかわらず、「量的緩和」には効果がないとの言説、いや、「プロパガンダ」を繰り返すのであります。

これがいかに「プロパガンダ」であるのかを示す、典型的議論をご紹介するのであります。

 本コラムの読者なら、ニコ生で筆者が池田信夫氏と討論したことを知っているだろう(http://live.nicovideo.jp/watch/lv115967379)。直接討論するとどちらがまともかはすぐわかる。橋下徹大阪市長を含む多くの読者はニコ生を見ていて、筆者の勝ちといっていたようだ。

 筆者は以前にも池田氏と議論したことがあるが、彼は金融政策が雇用に効果があることを知らないのか、認めようとしなかった。この点を指摘すると、すぐに論理の破綻がでてくる。今回は、名目金利と実質金利の違い、予想に働きかける金融政策を知らなかったのか、やはり論理に無理があった。
【高橋洋一「ニュースの深層」】、「インフレで喜ぶのは資産家だけ」という野田首相は「日銀キッズ」でお勉強したら?「金融政策」が総選挙の争点になったのは、国民にとって福音だ!


ここで言う「名目金利と実質金利の違い」とはなんであるのか。これを理解することが、「金融緩和」問題の本質を理解するためのキーポイントとなるのであります。

すなわち、こう言うことであります。

実質金利 = 名目金利 − 予想インフレ率


予想インフレ率についてはこちら(期待インフレ率は常に上回る)をお読みいただくとして、現在のデフレ経済では、予想インフレ率は、常にマイナスであります。

一方、名目金利はほぼゼロでありますから、実質金利は<マイナス>の<マイナス>でプラスになっているのであります。

この実質金利がプラスであることの「意味」、これがきわめて重大な問題となっているのであります。

一般に、金利が低ければ預金のメリットは低くなり、低利で融資を受けることができるので、投資が増えやすくなる。海外の投資家からみると金利の低い通貨を保有するメリットは少ないため通貨の価値は相対的に下がり、輸出が増え輸入が減る傾向になる。投資の活発化により景気が向上した場合に、投資対象として通貨が上がる場合や将来のインフレ率が高まると予想されて長期金利が上がる場合もある。

これとは反対に金利が高くなると、預金のメリットが高まり、融資を受けて事業に投資するリスクが高くなるので、投資が増えにくくなる。海外の投資家からみると金利の高い通貨を保有するメリットが多いため通貨の価値は相対的に上がり、輸出が減り輸入が増える傾向になる。そのため過熱した景気を冷ます効果が期待される。
経済と金利、Wikipedia


いかがでしょうか。

いままでの円高も、いま現在の円安傾向も、これでものの見事に説明されているのであります。

安倍発言を契機に予想インフレ率がプラスに転じた途端、実質金利が下がって円安となる。これほど明確にこの公式を実証した事例は、他にないのであります。

ところが、であります。

「金融緩和」効果懐疑論者は、このお話に対して、「自然利子率」なる用語を持ち出してきて、話を見えにくくする、と申しますか、みなさんを煙に巻こうとするのであります。

そこで、もう一度この公式を別の角度からご説明するのであります。

それは、彼らの最終の「目的」であります。

■最終目的:国債の金利負担の回避

これを目論んでいるのは、いわゆる財務省と言う「システム」側であります。この意を受けて日銀が動いていると言うのは、暗黙の了解事項であります。

つまり、具体的には彼らの最終目的は「名目金利を低く抑える」ことでありますから、公式は次のようになるのであります。

名目金利 = 実質金利 + 予想インフレ率


この意味は、名目金利の上昇圧力を抑えるためには、人為的に操作できない実質金利ではなく、予想インフレ率の操作しかないのであります。

しかも、予想インフレ率をマイナスにする「デフレ」維持こそが、至上命令であるわけであります。

ですからこれまで何度もここで指摘してきましたとおり、「日銀」は決してインフレ率に「コミットメント」しようとはしないのであります。

あるいは、「インフレ」より「デフレ」のままの方がモノの値段がさがって消費者にとってはいいことだらけなどと、「デフレ」の真の意味を理解しない言説がメディアにまかり通ることになるのであります。(野田のインフレ批判演説も同類)

■最終目的:経済理論と日銀の正当性を証明すること

こちらは、あえて言えば、「日銀」擁護のまま景気回復を目指す方々であります。しかし、この方々にとって、結果はどうでもよろしいのであります。あくまで、日銀同様、自説の正しさが証明されればそれでよろしいのであります。

ここで使う公式は、以下のとおり、通常どおりで決して間違ってはいないのであります。

実質金利 = 名目金利 − 予想インフレ率


しかし、この方々にとっては、日銀の正しさを証明することが目的でありますから、予想インフレ率に対する日銀の「コミットメント」を否定するために、別の議論にすりかえる必要があるのであります。

まさしくこれが、「自然利子率」であったのであります。

「自然利子率」とは、要するに実質金利に対する、本来あるべき実質金利であります。すなわち、実質金利は操作できないけれど、「自然利子率」は操作できると。

一体誰が。

それが「政府」であり、決して「日銀」ではない、こう彼らは主張するのであります。

確かに、これは「政府」であります。「政府」の成長戦略こそ、最終的に「自然利子率」を上げることに繋がるのでありますが、こんなまわりくどい説明は不要であります。

この成長戦略は、安倍発言を見るまでもなく、直接的に、予想インフレ率に作用して、結果実質金利を下げるのであります。

■最終目的:デフレ脱却と景気回復

一義にも二義にも、デフレ脱却であります。

でありますから、まずはこの方程式(公式)の完全実施であります。

実質金利 = 名目金利 − 予想インフレ率


名目金利はもちろんのこと、予想インフレ率も、日銀の範疇であります。

日銀がインフレ率に「コミットメント」することが、直接的に予想インフレ率に作用、実質金利の引き下げ、円安、景気回復。つまりはそう言うことであります。

もちろん、これに併せて、「日銀」と併行して「政府」による「自然利子率」を操作することも、必要不可欠なことであります。つまり、「政府」による「成長戦略」こそが「日銀」のインフレ率に対する「コミットメント」を強力に担保することになるのであります。

さて、「金融緩和」問題はこれくらいにして、「脱原発」問題であります。

そして、この一つが、関西電力の値上問題。

これにテレビのインタビューに答えて、「生活に響く、困る」とか、「値上前にやることがあるはず」などと、ふぬけたことを言うのであります。もちろん、彼らや彼女らは、「反原発」デモの参加者であります。

どっちも、どっち、であります。

このままいけば、いまのいま起こっている北海道の寒波の中の大停電が、そのまま日本中で現実となるのであります。

みなさんは、いま国内の火力発電所で何が起きているのか、まったくご存じないのであります。大半の火力発電所は、すでに何十年も前に造られたもので、この老朽化した「すべて」の発電所がフル稼働をよぎなくされているのであります。

これが何を「意味」しているか、少しでも技術的素養のある方ならすぐおわかりいただけると思うのでありますが、間違いなく「近いうちに」壊れるのであります。

どうするんです。

「日本の未来」なんて言っている場合ではないんですよ。目の前の現実を、刮目すべき事態なんであります。

これに答えをいますぐ国民に示す責任を負っている「政治」が、橋下徹以外の誰一人として、答えようとはしないのであります。

なんとも無責任の極みでありましょうか。

それが、「脱原発」、「反TPP」、「反増税」を声高に叫ぶひとびとであります。

当面の電力はどうするのか?

当面の経済はどうするのか?

当面の財政再建はどうするのか?

もちろん景気をよくすればいいとは言っているけれど、ではどうやって?

嗚呼、何をかいわんや。

今回の選挙は、これの答えを持っている政治家と政党に票を投じるしか、この日本の苦境を脱する道はないのであります。 KAI

投稿者 kai : 08:46 PM | トラックバック

November 18, 2012

情報戦とは−−孫子の兵法応用編・パート10

先日から「言葉の信頼性」を取り上げて、いまの政治状況をレポートしているのでありますが、この「言葉」の重要性は、こういった「政治」はもちろんのこと、私たちのビジネスである「ソフトウェア」の世界においても、また、私たちの日常生活においても、きわめて重要な働きをしているのであります。

そんなお話を伝えるレポートをご紹介するのであります。

■変化を起こす力は伝播する

 私が1年半、言葉づかいを変えたところ、成功とともに面白い展開がやってきました。

 まず、毎朝、力がみなぎって、わくわくする感覚とともに目覚めるようになりました。

 それから、「このことはどうしよう?」と考えたとたん、誰かからメールや電話がきて、何も言わないのに解決策や私が連絡を取るといい人の名前を知らせてくれたりするのです。

 エネルギーの低い感情がわいてきても、子どものようにすぐに気分が切り替わって雲散霧消し、素晴らしい心地になります。以前のように、何時間も、時には何日もエネルギーの低い感情が続くことはなくなりました。

 言葉を変えるというのは、誰にでもできる、根本から変化を起こす方法なのです。

(中略)

 その時に思い出したのが、シェルドレイクの「形態形成場(モーフィック・フィールド)」論です。ある人が何かを学べば、その瞬間、量子場のレベルで、その情報が人類全体へと伝播するというものです。

 似たようなことが前にもありました。

 わが家には10匹の子犬がいましたが、そのうち1匹が、プラスチック製の柵をよじ登ろうと、3週間がんばっていました。他の犬は1匹たりとも興味がなく、ただじゃれ合っているだけでした。

 ある日とうとう、その1匹がやってのけたのです。高さ70センチの柵の、模様として空いている部分に足をかけて乗り越えてみせたのです。

 すると、それから残りの子犬たちが1匹残らずそのゲートを乗り越えるのに、10秒もかかりませんでした。

 とにかく、まずはあなたから、言葉づかいをエネルギーの高いものに変えてみましょう。

 毎日、「感謝」「笑い」「親切」「愛」「豊かさ」「成功」「喜び」「自由」「力」「健康」といったエネルギーの高い言葉を意識的に使うようにしましょう!

 きっと、驚くほどの変化が、あなたにも周囲にも次々起こってくるはずです!
言葉のパワー、言葉づかいを変えるだけで、変化は連鎖して起こってくる!、イヴォンヌ・オズワルド


これを読んで、ぜひみなさんにはお気づきいただきたいのであります。

それは、一連の橋下「革命政権」批判の方々の「言葉」と、「橋下徹」自身の「言葉」との間に横たわる、その「言葉」のエネルギーレベルの大きな違いであります。

「橋下徹」の「言葉」には、明日をどのように変えていくかと言う、具体的な未来への可能性、希望がある。

これに対して、これを「批判」する方々の「言葉」には、ただただ「批判」と言う、エネルギーの低い「言葉」しかないのであります。

どんな贔屓目に読んでみても、「「感謝」「笑い」「親切」「愛」「豊かさ」「成功」「喜び」「自由」「力」「健康」といったエネルギーの高い言葉」を、彼らの「言葉」の中に微塵たりみいだすことは、まったくもって不可能であるのであります。

そして、これは、3年前民主党に投票した方々と言う詐欺の「共犯者」が、詐欺の「被害者」を装うために、維新の言う「政治主導」と「地域主権」は、3年前の民主党と同じであるとの主張にも、まったくもって同じことが言えるのであります。

いえ、日本維新は、一言たりとも「政治主導」とも「地域主権」などとも、言ってはいないのであります。

日本維新が言うのは、「統治機構」の問題、ただこの一点にあるのであります。

これが、「共犯者」から見ると、「政治主導」、「地域主権」と、まったく同じに見えてしまう。

これは、なぜか。

それは、「政治主導」と「地域主権」が、かれらにとって「批判」の「言葉」と化しているからであります。

そしてこれは、すなわち、3年前の「共犯者」たちが、こりずにまた、「ペテン師」に成り下がっている確かな証拠であります。

先に引用した記事にあるとおり、エネルギーの低い「言葉」を使い続ける限りにおいては、これはいつまでも伝播し続けるのであります。

でありますから、みなさんにはぜひ着目していただきたいのが、今回の選挙においては、「エネルギーの高い」、そう言う「言葉」を発する候補や政党が、「政権」を取り、勝利すると言うことであります。(利益誘導などと言うのは最低のエネルギーの「言葉」なんだよね)

と言うことで、KAIがこの春から言い続けたとおりに、石原慎太郎、みごと日本維新を一つにしたのであります。

残るは、みんなとの合併、橋下自身の出馬であります。

これは、しかし、まったくもって心配ご無用。

「大同」とは「正統性」であると、言ったとおりであります。

選挙戦まで、あと2週間。

この間に、かならずや、この「正統性」をみいだすチャンスがやってくるのであります。

日本の運命を決定的に変える、これはまことにもって楽しみな、そんな2週間となるのであります。 KAI

投稿者 kai : 08:28 PM | トラックバック

November 14, 2012

情報戦とは−−孫子の兵法応用編・パート9

これが、今の、渡辺喜美、すなわち、みんなの党の限界であります。

残るは、みんなの渡辺喜美であります。

渡辺喜美が腹をくくれば、橋下、石原、渡辺の共同代表で選挙に臨める。
情報戦とは−−孫子の兵法応用編・パート8


前回、渡辺喜美について、こう書いたのでありますが、まだまだ「腹をくくれない」ようであります。

みんなの党の渡辺代表は、党の役員会で、景気対策のための今年度の補正予算案を今の国会で成立させる必要があるなどとしたうえで、衆議院選挙は、来年夏の参議院選挙との同日選挙が望ましいという考えを示しました。

この中で渡辺代表は、ことし7月から9月のGDP=国内総生産の伸び率が3期ぶりにマイナスになったことについて、「景気の後退が明らかになり、衆議院を解散する前に景気対策を施さなければならない。10兆円規模の補正予算案を組むとともに、金融政策も行うべきで、国会の会期を延長してでも今年度の補正予算案を成立させることが大事だ」と述べました。
また、渡辺氏は、衆議院の1票の格差の是正について、「小選挙区を5つ減らす『0増5減』を先に処理するのは賛成だが、選挙区の区割りを今のままにして衆議院選挙を行うのは、違憲状態のまま選挙を行うということだ。新しい区割りに変更したうえで選挙をしなければならない」と述べました。
そのうえで渡辺氏は、「衆参両院で多数派が異なるねじれの状態を解消するためにも、衆・参ダブル選挙が、いちばん効果が高い」と述べ、衆議院選挙は、来年夏の参議院選挙との同日選挙が望ましいという考えを示しました。
みんなの党 渡辺代表“衆院選は来年夏に”


渡辺喜美や、みんなの幹部連中が陥っている陥穽とは、「野合批判への恐怖」であります。

なぜこの「恐怖」を感じるのか、このご説明はのちほどにして、「野合」とはいったいなんのことであるのか。

共通するものもないばらばらの集団が、まとまりなく集まること。
野合


この典型が、3年前政権を手に入れた「民主党」であります。彼らこそ、「野合」であり「烏合の衆」そのものであったのでありますが、当時、決して「まとまりなく」集まっていたのではなく、「反自民」この一点において結集していたのであります。

でありましたから、「政権」を手中にしてしまうと、「反自民」以外は彼らになにも残ってはいなかったってことになったのであります。

当時の小沢にとって、「政権」そのものが「目的」でありましたから、さっそく幹事長に「権限」を集中させ、ここですべてを差配しようとしたのであります。

渡辺喜美は、これを見てきているため、自分たちを「同じに」見て欲しくない、こう思っていると、かようにKAIは考えるのであります。

しかし、これがなぜ「恐怖」であるのか。これが問題であります。

それは、「野合」ではなく「大同」であることに、渡辺喜美自身が「自信」を持てないからであります。

それは、なぜか。

橋下徹も石原慎太郎も、大阪や東京と言う、国と比べれば規模は違うものの「政権」の「長」を経験し、実際にこれを「動かした」と言う具体的実感を獲得していることに対して、渡辺喜美は、確かに安倍政権で特命大臣として、行政改革、公務員制度改革に取り組んだものの、官僚や族議員の激しい抵抗でこれを果たすことなくあえなく退任。

政権を「動かした」と言う実感、リアリティを持てないままに、みんなの党の党首におさまってしまって、今に至るのであります。

これで「自信」を持てと言うのは、無理であります。

しかし、そうであってもであります。

これを乗り越えなければ、明日はないのであります。

よもや、このまま民主党政権で「10兆円規模の補正予算案を組むとともに、金融政策も行」ってうまくいくとは本気で思ってはいまい。いままでこれだけの失態と怠惰を重ねてきた民主党政権であります。このまま、いまさらなにをやっても結果が得られるとは、だれも信じてはいないにも関わらず、であります。

こんな渡辺喜美に、KAIはこの言葉を贈るのであります。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ


辞書をひかなくてもいいように、意味も書いておくのであります。

捨て身の覚悟で取り組めば、危機を脱し活路を見出せるということで、溺れかけたときはもがけばもがく程深みにはまるものであり、捨て身になって流れに身を任せれば、やがて浅瀬に立つことができるという意味から。
【身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれの解説】


「捨て身になって流れに身を任せれば」いいのであります。渡辺喜美よ、決断の時であります。 KAI

投稿者 kai : 03:07 AM | トラックバック

November 09, 2012

情報戦とは−−孫子の兵法応用編・パート8

そもそも「法律的」な「許可」と「認可」の区別さえできない、阿呆大臣、官邸、評論家、識者、メディアといった面々、どいつもこいつもいいかげん恥を知れと言いたい。

おまけに、論点を、大学乱立問題や、認可制度問題へとすりかえて、自分が「無知」であったことをそ知らぬ顔で糊塗する。まさに言葉通りの恥の上塗りであります。

なんとも「言葉の信頼性」から、最も遠くにいる方々でありましょうか。

アメリカの大統領選挙も決着し、いよいよ決戦の場は、ここ日本でありますが、国政レベルがこの程度では日本よほんと大丈夫かいなと本気で心配になってくるのであります。

この中にあって、石原慎太郎がまことに絶妙の働きをしてくれているのであります。

これに同様の「無知」なる方々が、石原の都知事辞任を、息子伸晃にからめた思惑だなどと、まことに「低次元」でしかものが見えないのはおいておくとして、石原慎太郎に微動だにぶれはないのであります。

石原慎太郎の頭のなかを、いまここでKAIが明らかにするのであります。

維新の会を100人レベルの政党にして、橋下を首相にする


彼の、頭の中は、ただただ、これだけなんであります。
石原慎太郎はオトコであります、April 12, 2012

これでありますから、たちあがれも新党も、石原にとって、日本維新の会と合流以外の道は、まったくもって眼中にないのであります。

と言うことで、この早川忠孝氏の見解は、非常に重要な意味があるのであります。

11月9日の維新・たちあがれの実務者会談が日本の政治を左右する


たちあがれも、みんなも、ここは一世一代の「正念場」であります。

何が「正念場」であるのか。

それは、このままいままでどおりのただの「政党」のままに留まるのか、それとも「革命政権」へと脱皮を果たすか、であります。

たちあがれの平沼赳夫も、腹を決めたようであります。

 それでも、協議を始める以上、話し合いの結果、維新と合併することも選択肢の一つになる。支部長やかけはし塾からの立候補予定者も維新との連携を望む声が大きくなっている。私も支持者からの批判には我慢しているところだ。
平沼赳夫・たちあがれ日本代表 「独裁は敵作る 橋下氏も…」


残るは、みんなの渡辺喜美であります。

渡辺喜美が腹をくくれば、橋下、石原、渡辺の共同代表で選挙に臨める。

役者はそろった。

これだけで、勝ちが見えてくるのであります。

待った甲斐があったと言うものであります。

年末解散、年明け総選挙の結果は、一挙に株価上昇、景気回復。KAIの来年の占いであります。 KAI

投稿者 kai : 03:02 AM | トラックバック

November 07, 2012

コミック名言集(4)

若者にクルマが売れなくなって、久しいと言われる。

「つまらん!!」
最近の日本車!!
全メーカーが同じ方向を
向いたデザインで!!
もっと個性的で面白い
形のクルマが出れば
若者も興味を示すと
思うのに・・・・・・
(小学館、ビッグコミックオリジナル、釣りバカ日誌、2012/11/20、p.29)


まったくKAIも同感であります。

iPhoneのような、クルマを再定義する製品とは?

とうとう年寄りのカテゴリーに分類されることになったKAIでさえ、ハイブリッドだエコだなんて、まったくもって心は微動だにしないのであります。

しかも、3.11以来のエネルギー問題にかこつけるなど、いったいどうなっちゃったのと思うけれど、「個」の「力」を徹底して弱めることを目的にした「日教組」教育が「大成功」だったと言うことなんでしょう、これは。 KAI

November 02, 2012

スターウォーズ・アゲイン

わが青春の(って言うとなんだか気恥ずかしいけど)スターウォーズが、帰ってくる。

アメリカの娯楽大手ウォルト・ディズニーは、映画監督ジョージ・ルーカス氏が率いる映画会社を買収し、人気シリーズ「スター・ウォーズ」の新作を2015年に公開することを明らかにしました。

ディズニーは、30日、「スター・ウォーズ」シリーズなどの監督ジョージ・ルーカス氏が率いる映画会社「ルーカス・フィルム」を、およそ40億5000万ドル(日本円にしておよそ3200億円)で買収すると発表しました。
そして、「スター・ウォーズ」の新作となる「エピソード7」を2015年に公開し、その後も「エピソード9」まで製作・公開する予定だということです。
今後の新作にルーカス氏は直接製作には携わらず、顧問という立場で関与するとしています。
「スター・ウォーズ」は、1977年に最初の作品が公開されてから、2005年まで合わせて6作が作られましたが、ファンの間ではもう新作は登場しないのではないかという見方も出ていました。
ルーカス氏は、「いまが、スター・ウォーズをわたしから新しい映画製作者に受け継いでもらう時だと考えた。新しい体制のもと、何世代にもわたって人気を得ていくと確信している」と話し、第一線から退く考えを示しました。
一方、ディズニーは、豊富な資金力を生かして人気シリーズの「スター・ウォーズ」を手がけ、映画に加えてDVDやテーマパークなどにも活用していくものとみられます。
ディズニー スター・ウォーズ新作公開へ


もう、この情報だけで十分でありますが、ひとことコメントしておくのであります。

あの、オープニングは、KAIにとってまことに強烈であり、新鮮だったのであります。トップシーン、低音のサウンドとともに巨大宇宙船が頭上に現れる。圧倒的存在感であったのであります。

昔々、はるか彼方の銀河系。人類をはじめ多くの異星人種が共存する世界で、銀河共和国の下での平和を数万年に渡り保っていたのは、万物を司る力・フォースを操り、交渉や時には光剣ライトセーバーを振るって争いを解決する者達「ジェダイ騎士団」の存在だった。

しかしその共和国にも停滞と腐敗が蔓延し、銀河系の秩序と平和は少しずつ崩れつつあった。そしてその裏で暗躍し、ジェダイへの復讐の機会を狙っていたのが、フォースの暗黒面の力で自らの野望を実現しようとする者達「シス」であった。

そんな中、銀河辺境の惑星タトゥイーンにおいて、伝説の「フォースにバランスをもたらす者」として一人の少年がジェダイにより見出された。その名はアナキン・スカイウォーカー。師オビ=ワン・ケノービの許でジェダイとして成長し、銀河を二分するクローン大戦を戦い抜いたアナキンだが、元ナブー女王の元老院議員パドメ・アミダラとの禁断の愛、そして全ての黒幕であったシス卿ダース・シディアスこと最高議長パルパティーンの奸計とによって、彼自身がフォースの暗黒面に墜ちてシス卿ダース・ベイダーと化してしまう。シスの陰謀によりジェダイは壊滅し、落ち延びたオビ=ワンと高師ヨーダは、パドメの遺したアナキンの子供達と共に姿を隠す。

20年後、銀河帝国皇帝パルパティーンの恐怖政治に対し、オルデラン王女レイア・オーガナらの率いる反乱同盟軍が自由と平和のための苦難の戦いを続けていた。彼女の密命を受けてタトゥイーンに降り立った2体のドロイド、R2-D2とC-3POは、そこで志を抱く青年ルーク・スカイウォーカーと出会う。老オビ=ワンから自分がジェダイの末裔である事を知らされたルークは、密輸屋ハン・ソロやチューバッカと共に同盟軍に加わる。ベイダーの手によって師オビ=ワンを失いながらも、フォースに覚醒したルークは帝国の究極兵器デス・スターを破壊する武勲を挙げる。さらなる帝国軍との戦いとヨーダとの修行を経て、遂に宿敵ベイダーの正体が父アナキンである事を知ったルークは、父を暗黒面から解放すべく、ベイダー、そしてパルパティーンとの宿命の対決へと赴く。
スター・ウォーズ・シリーズ、Wikipedia


ここに、この物語のすべてのエッセンスがつまっている。

万物を司る力・フォース、光剣ライトセーバー、ジェダイ騎士団、シス、師オビ=ワン・ケノービ、シス卿ダース・シディアス(最高議長パルパティーン)、シス卿ダース・ベイダー(元アナキン・スカイウォーカー)、高師ヨーダ、レイア姫、ドロイドR2-D2とC-3PO、ルーク・スカイウォーカー、密輸屋ハン・ソロ、チューバッカ、デス・スター。

どれもこれもが、饒舌にこの物語のすべてを語り始めるのであります。

私たちは、この「スターウォーズ」によって、「神話」と言うあらたなる「言語」を獲得したのであります。

あたかも、「ギリシャ神話」によって古代神々や英雄たちの伝説が世代を超えて語り継がれるがごとくであります。

すでにKAIは、「フォース」や「ライトセーバー」を多用して、「物語」を語り続けているのでありますが、もちろんこれはKAIだけではないはず。世界中の大人たちや子どもたちが一緒になって、例えばこのR2-D2とC-3POと言う「神話」を使って、さまざまな自分たちの「物語」を紡いできているのであります。

この「仲間」に、ディズニーが加わった。

そして、ディズニーによってまた新たに紡がれることになった「エピソード7」。

この映画の内容がいかなるものになるにせよ、超一流の「ストーリーテラー」、ディズニーによる「コミットメント」が、ルーカスの創ったこの「神話」を永遠の「伝説」にするのであります。

思うに、いま私たちがもっとも必要としているのが、この永遠の「伝説」であります。わかりやすい言葉で申しあげますならば、これは世界中の人々が共有する「おとぎ話」であります。

世界中の人々の共通理解とは、ひょっとしてこの「おとぎ話」の中にあるのかもしれない。もちろん、これは喫緊の課題をかかえる私たち日本においても、キーポイントとなる、いまKAIはこう思うのであります。 KAI