パンデミックの正体(4)

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いよいよパンデミック、アウトブレイクが始まったのであります。

北海道の鈴木知事は午後5時半すぎに始まった道の新型コロナウイルスに関する対策会議で、状況は深刻さを増しているとして、28日から3月19日の間、「緊急事態宣言」を出しました。道民に向けては感染の拡大防止のため、この週末の外出を控えるよう呼びかけています。

緊急事態宣言の内容

鈴木知事の名前で公表された緊急事態宣言は、次のような内容になっています。

「新型コロナウイルスの感染を防ぐため、オール北海道で取り組んできましたが、状況はより深刻さを増しています。早期の終息、そして皆さんご自身と大切な人の命と健康を守るため、お願いしたいことがあります。感染の拡大防止のため、この週末は、外出を控えてください。皆様のご理解とご協力を、よろしくお願いします」としています。

鈴木知事「まさに今が山場 この週末外出控えて」

鈴木知事は新型コロナウイルスに関する対策本部の会合で「北海道では現在までに63件の感染者が確認されており、感染拡大のスピードを抑える対策が必要になっている。まさに今が山場であり、1日も早く終息させる必要がある」と述べました。

また、「飲食店やスポーツジムなどでの接触の可能性が出てきいるので、週末については基本的には外出を控えてもらいたい」、「子どもたちには外出を控えてもらっており、大人も同じようにすることで、道民一丸となってこの週末、取り組みを進めていきたい。極めて深刻な状況であると認識し、行動してもらうようご協力をお願いしたい」と述べました。

鈴木知事「地域間での感染拡大のおそれ」

また、鈴木知事は新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて臨時の記者会見を開き、北海道内の住民にこの週末の外出を控えるよう呼びかける「緊急事態宣言」を出したことを改めて説明しました。

そのうえで「きのう、集団感染の疑いがある6人が北見市で開催された展示会に参加していたことが判明し、札幌市からの参加者も確認されている。地域間での感染拡大のおそれが出てきている」と述べました。

また「緊急事態宣言を出したことを受けて、安倍総理大臣に日本で感染者が最も多い北海道の実情を直接伝える緊急の要望をしたい」と述べました。

主な交通機関は通常どおり運行の見通し

北海道の主な交通機関は今のところ通常どおり運行される見通しです。

このうちJR北海道は「列車はビジネスなど様々な理由で利用する人がいて 外出せざるを得ない人もいる。公共交通機関として列車を間引き運転するなどの対応は今のところ考えていない」として、週末も通常どおりのダイヤで運転する予定だとしています。

また全日空と日本航空も、週末に北海道を発着する便について、今のところ通常どおり運航する予定だということです。
北海道知事 道民に「緊急事態宣言」 外出控えるよう呼びかけ、2020年2月28日 18時34分

さてみなさま、いかがでありましょうか?

「感染力のかなり強い致死率は低い風邪の類」、「基礎疾患のない人の致命率は高くない」と、世間は騒ぎすぎ、過剰反応と声高にツイートしてきた方々にとって、この緊急事態宣言をどう受け止めておられるのでありましょうか。

事態は、KAIが当初から指摘している通りに推移、進行しているのであります。

と言うことで、今回はなぜこの方々が自信満々に、今回の事態を予測できなかったのか、この原因を考察してみたいと思うのであります。

根路銘 これらの数字も怪しい。ちゃんとした遺伝子診断キットを使い、新型コロナウイルスと特定した患者なのか、疑わしい。

もし、新型コロナウイルスが本当に人々が恐れているような強い感染力を持っていれば、世界ですでに数百万人が肺炎で亡くなっていておかしくない。

世界では、毎年インフルエンザで25万-50万人が亡くなっている。新型コロナウイルスは、毎年膨大な犠牲者を出しているインフルエンザのウイルスに比べればはるかに感染力が弱い。

この程度の被害者数で、国境を閉ざし、交通網も遮断するようでは、横綱級の新型インフルエンザが発生し、感染者数百万人、死者数十万人という事態になったら世界はたちまち崩壊してしまうのではないですか。多くの方が、根拠が不確かな怪しい数字に踊らされていると思わざるを得ません。
コロナ「感染拡大のおそれはとても小さい」大御所がパニックを叱る!、過剰反応を広めた「2つの誤算」とは、2020.02.13

ここに引用させていただきました記事を含めまして、今回の政府を含めた世間の対応を「過剰反応」とする専門家、ジャーナリスト、そして多くの物知り顔の世間のみなさまに共通するのが、今回の新型コロナウイルスの「致死率」は低いとする言説なのであります。

そして彼らは主張するのであります、「世界では、毎年インフルエンザで25万-50万人が亡くなっている」と。

つまり、50万人亡くなってからコロナを恐れよと。

実は、これを主張する医師である根路銘(ねろめ)氏を始めとした方々に共通するのが、KAIが言う、彼らのレトリック思考なのであります。

レトリック思考とは?

すなわち、結論が先にありきの思考方法でありまして、その結論を裏付けるはずの傍証が、結果的にすべてこの結論から導かれると言う、論理(ロジック)思考の逆流思考方法であったのであります。

今回の例で言いますならば、「世界ですでに数百万人が肺炎で亡くなっていておかしくない」との結論をもとに、「世界では、毎年インフルエンザで25万-50万人が亡くなっている」ことを傍証にあげるのであります。

しかしながらこのレトリック思考を決定的に打ち破る事実が、ここにあるのであります。

■「インフルエンザ感染者の致死率は、0.001%」

これを計算するとしまして、

■毎年50万人の死者/0.001%=毎年の感染者数→500億人

なんと500億人、天文学的感染者数となるのであります。

そうです、レトリック思考にはまってしまうと、理数に長けたはずの科学者でさえも迷妄の論を極めるのであります。

と言うことで、今回の新型コロナウイルス、インフルエンザに較べても感染力、致死力、両者ともはるかに強力であることを、私たちは肝に銘ずる必要があるのであります。

まさしく3.11を前に起こった、今回の災厄なのであります。

一体誰が3.11の前に、3.11と言うこの災厄を予言できたであったでありましょうか。

今回もまた、人類にとって千年に一度かもしれない災厄である可能性があるのであります。

それに対して、全国の小中高の一斉休校を呼びかけるなど、正しく恐れる対応はまったくもって間違ってはいないと、KAIは強く申しあげるしだいなのであります。

日本の未来に幸あらんことを。 KAI

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